140字小説「試験管」

露店に古い試験管が並ぶ。チリチリと音を立てて微かに光っている。「星が瞬く時に飛び出す光粒を捕まえて封入しました」と言う店主の掌がぼんやり明るい。「蛍みたい。電気は要るの?」「不要です。天体由来の永久光です。ただ…」「ただ?」「もう採れないのです。光害と電磁波で夜空が汚染されて…」

2021/08/05、Twitter 8月の星々に応募

コメントするにはログインが必要です

    User Icon

    太陽や月など

    ファンレターを送る