140字小説「曇天」

川岸を下る冬の散歩道。足を止めて顔を上げれば、深々と降る雪と共に空までもが迫り来る感覚に見舞われた。暗い曇天の重力に戦慄が走る。しかし圧倒されて身動きできず、強い拘束から逃れられない。謂れなき罪の念が心身に充満仕掛かったとき、足下の柔らかな雪のキルティングに安堵して歩みに戻った。

2022/01/08、Twitter 第189回深夜の真剣140字60分一本勝負に投稿。お題 【自由お題】

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