CACANiと言うアプリケーションがあります。 いわゆるアニメーション作画における動画、その「中割」を自動生成してくれるソフトです。 開発されてから結構時間が経つのですが、何しろ中割に特化したソフトなので使うのは動画マンだけです。原画マンや作画監督が使う事はまずないでしょう。そのせいもあってか、周囲で使っている人はかなり少ない印象。 本来なら動画マンは、原画や作画監督以上にたくさんの人数が必要なはずなのですが、動画工程の9割が海外に依存していると言われている日本のアニメーション制作の現状、日本国内の動画マンはあまり多くは無いようです。そして実際に仕事をしている日本国内の動画マンも、動画をしばらく作業していると原画を清書する2原と言う役職に作業内容をシフトして行くことが多いようです。 そうなるとこのCACANiと言うソフト、日本のアニメーションの本数があれだけ多く作られているにもかかわらず、使う人が多くならないのは必然かもしれません。 でも、このソフト、動画マンがちゃんと使いこなすことができれば、一日にあげる動画枚数を飛躍的に伸ばすことができるソフトだと、使ってみて感じているところです。 いくつかの制作会社では本格的に導入しているところも出始めている様子。 その辺の情報が広く伝わってくれば導入する会社や個人も増えてくるのではと思っています。 でもまぁ、今でも「スキャンした原画を放り込めば自動的に中割生成してくれる」と言うのを熱望している人もいるわけで、動画って本来そんな単純な作業じゃ無いのですが、そんな魔法みたいな幻想を抱いて、そーゆーソフトではないCACANiを敬遠する向きもある印象。 正直、そういった人々は無視して、CACANiがどんなソフトなのかをちゃんと認識して使い所を把握して日々練度を高めていった方がイイかなとは思っています。 とりあえず、私個人としては、今年の10月31日までにハロウィン・パジャマのアニメーションを完成させるべく、CACANiをフル導入していこうと思っています。 ひとまずそんな雑感でした。
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