140字小説「ポプラ並木」

絵画に向かって小刻みに親指を動かす人がいた。視線は素早くS字を描いて木立を縫っているようだ。ドローンで画中のポプラ並木を遊覧しているのか。鳥の眼でモネの筆致を仔細に観察する手法に目を見張る。画家が舟で川を渡って光を捉えたのは水鳥の視線だろう。私ならば葉擦れに耳を傾けて草道を歩む。

2022/02/02 、Twitter 2月の星々に応募

コメントするにはログインが必要です

    User Icon

    太陽や月など

    ファンレターを送る