2022.2.20のCOMITIA139で頒布した創作漫画『稀有の海より3』のあとがきです。

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1年間の空白時間を経て、ようやく発表できたシリーズ3作目です。

本当は昨年11月のCOMITIAに合わせて頒布する予定だったのですが、別件の執筆スケジュールと重なったこともあり、完成までに長い時間がかかってしまいました。

続編を楽しみに待ってくださっていた皆さま、本当にお待たせしました…！

イベント会場や通販でお手に取っていただきありがとうございました！

3巻は稀有の海の世界ついて、わりと踏み込んだ一冊になったと感じています。

既刊では深く触れていなかった「なぜ死者（とホツレ）は海を渡らなきゃいけないのか」「渡らなければどうなってしまうのか」という部分をストーリー上で語ったり、船頭さんたち港方面のキャラクターが使うワードの説明などを載せたりしています。

6話がシリーズの中で最もシリアス強めのお話となりましたが、描き続けていく上で非常に大事な内容でした。ホツレの彼と汀の彼女に対するイトの言葉については意見が真っ二つに割れるだろうと思いながら描きました。

正しい・正しくないの境目はとても曖昧なもので、それを当事者じゃない他人が決めるのも非常に難しいもので、それこそ個人によって様々な幅で分かれるものだと思っています。イトの言葉も同様で、それがすべてではありません。

いろんなご意見・ご感想をお寄せいただけたら嬉しいです（個別に返信はできないのですが大事に読ませていただいております。すでにSNSやメッセージ機能などでご感想をくださった方々、本当にありがとうございます！）

BOOTH通販恒例のミニお手紙にも書きましたが、稀有の海シリーズはようやく折り返し地点に到達しました。

元々そういうプロットで描き始めたものなので、完結できるよう今後もペンを動かし続けていきます。イトたちが住む世界をもう少し覗いていただけますと幸いです。

冬、夏、秋ときたら次は間違いなく春なんですが、次の春までお待たせしないようにしたいです…！季節外れでも春の雰囲気を出せるように、今の時期を身に吸収しておこうと思います。

せっかくなのでCOMITIA139のことも書いておきます。

またまた2年振りとなる3回目の参加でした。東会場は初めて入った気がします。

ビッグサイト手前からとても賑わっていて、そうだそうだこんな雰囲気だったな〜と現地でしか味わえない空気に包まれサークル入場時から感極まっていました。

何よりも稀有の海シリーズを1〜3巻まで並べて置けたこと、ご購入してくださった方に直接本をお渡しできたことが一番幸せな時間でした！

声をかけてくださったり、お手紙や差し入れを頂いた際に、ほんの少しではありますがお話しできたのも非常に嬉しかったです。

開場直前まで設営にバタバタしておりましたが、大きなトラブルもなく無事に終えることができてよかったと思います。懐かしい出会いも新しい出会いもあり、とても楽しい1日でした。

当スペースまで足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました！

新刊ができましたらまた必ず東京に持って行きます。

（次回参加予定のイベントは5.22の関西コミティア64です。関西は初参加となります。よろしくお願いします！）

最後に、執筆中によく聴いていた音楽をご紹介して締めようと思います。

・「ネプトゥーヌス」:: サカナクション

・「旅路」:: 藤井風

・「Sailing」:: Aimer

・「REBORN」:: 山下達郎

ここまでお読みいただきありがとうございました！

『稀有の海より3』あとがき

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