こんにちは〜!配信者向けLive2Dモデラーの葛切あいすです。
今回は初心者も初心者、右も左もわからないってモデリング初心者の方や、特にやってみたいわけではないけれどLive2Dの仕組みが知りたいよってVtuberファンの方向けにLive2Dの体がどのように動いているのかを説明していきたいと思います。
Live2Dってどうやって動くの?
Live2Dの用途は?
Vtuberのモデルはどう動くの?
複雑な揺れはどうなっているの?
いきなり本題ですね笑
これ、聞いている内容が違っていることに最近気づきました。
「Live2Dってどういう仕組みでイラストを動かしてるの?」って人と、
「Live2Dモデルってどういう仕組みで顔や体を動かしているの?」って人がいるんです。
…そうよね、Vtuberさんはよく「Live2Dになりました〜!」って言うものね。
と言うわけで、今回は一般受けしやすように、後者についてお答えしていきます!
Live2Dは株式会社Live2Dが開発した、原画をそのままにキャラクターを動かせる映像表現のソフトです。用途はゲーム、映像、そしてVtuberと3つに分類できます。
ゲームはアプリ内でプログラマーさんが組み込んだ通りに動きます。戦闘RPG系ゲームでよく見るキャラクター詳細画面でふわふわ揺れているようなのがそれです。個人的にすごいなあと思ったのは乙女ゲームに取り入れたスタマイでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=uF5Djh6Wce4
映像は、よく見かけるのはMVなどでリップシンクしているものや、上記ゲームのプロモーションなどに使われているものがそうなんじゃないかなと思います。ソフト上でアニメーションを作るにはコマうちでモーションをつけていく必要があるため、動画初心者には厳しいものがあります…が、イラストが上手ではない私にとって、イラストさえ描いてもらえれば動きは自分でつけられるのがいいところでもあります。Live2D社の動画を見ると、よく見るアニメに負けないくらいの表現力もあって面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=96sI9azWMcM
みなさんがよく見るのはVtuberですね。ホロライブやにじさんじなど、大手さんでも使っています。メタい話にはなりますが、カメラで読み取った表情や動きを元に直接リアルタイムでキャラクターに反映することで動いています。
ではVtuberのモデルはどう動いているのか、細かく説明しましょう。
私がよく使っているのはVtuberStudio(=VTS)なので、今回はVTSでの動きを詳しく説明します。
VTSはINPUT項目、つまりトラッキングできる項目が決まっていて、その項目とLive2D cubismで設定したOUTPUT項目を結びつけることで動いています。
項目はMac版、PC版、iOS版で多少の差はありますが、共通してできることは下記の通りです。
FacePositionXYZ 顔の座標的位置
FaceAngleXYZ 顔の向き
MouthSmile 口の幅
MouthOpen 口の開閉
Brows 眉間の幅
EyeOpenLeft,Right 左右目の開閉、ウインクもできる
EyeLeft(Right)XY 左右目玉の位置(寄り目はできないので検証が必要)
BrowLeft(Right)Y 左右眉の上下
MousePositionXY カーソル、タップ位置
これらをそれぞれ設定した数値に反映させることで動きます。また、自動再生される呼吸パラメータもあります。
髪や小物などの複雑な揺れは上記のパラメーターに関連付け、物理演算という形で設定しています。これについては別の記事で詳しく説明します。
いかがでしたでしょうか?Vtuberの体が動く仕組みがご理解いただけたでしょうか。
Twitterやコメントなどで感想を教えていただけると嬉しいです!
次回の無料記事はLive2D自体がどう動くかについてです!乞うご期待✨
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