時々ツイッターで流れてくるんですけど、絵師さんをどう探したらいいのかわからない文字書きさんなどが結構いると聞きます。
そうかぁ、文字書きメインだと絵師さんと交流がないんだなぁ。
などと思ったので、私なりの絵師さんの探し方をご紹介したいと思います。
私が何度か絵を依頼している絵師さんはSNSで見つけました。
ただ、ツイッターではなく、創作系のマストドンです。
マストドンだとフォローフォロワーに関係なく、いる人のつぶやき全部流すみたいな特徴があるので、絵師さんも在籍しているインスタンスなんかだと見つけやすいと思います。
ここで大事になってくるのはフォローして話しかける勇気なのですが、こればっかりは自分でなんとかしてもらうしかないですし、そもそもその勇気がないと依頼自体ができないので……
ただ、お気に入りの絵師さんを見つけても、マストドンは個人運営のところが多く、運営が不安定だったりします。
なので、マストドン以外のなんらかの連絡方法は交換したほうがいいです。
手軽なのはツイッターやpixivなどでつながってしまうことですね。
私はツイッターの方が気軽だったのでツイッターで絵師さんとつながって、依頼以外でもたまにやりとりしています。
時間をかけて交流することでどんな分野が得意かとか、どんなやりとりをしたら伝わりやすいかなんかもわかりやすいですし、性格の相性なんかも計りやすいです。
もし、マストドンを使わずともすでに自分が好きな絵を描いている絵描きがフォロワーにいる人は、こっそりDMとかで問い合わせてみてもいいかもしれません。
とりあえず、マストドンで絵師さんを探すのはツイッターで探すのに比べ、結構受動的にできるので、まじでどうしたらいいのかわからんという人におすすめです。
ちなみに、ツイッターで直に探す場合は、絵描きさんがよく使っているタイプのハッシュタグで無作為に検索をかけます。
気に入った絵師さんを見つけたらフォローしておいて、しばらく様子を見る感じです。
フォロー返しが来ていなかったり、交流が全然無い状態で依頼をするのも難しく感じるかもしれないですが、段階を踏みましょう。
文字書きなら知っているはず。感想を渇望する気持ちを。
気に入った絵師さんがイラストを流してきたらいいねとRTするだけでも記憶に残るかもしれませんし、リプライで感想など送れば相手もだいぶ良い印象を持ってくれると思います(よほどご無礼な感想でなければ)
下心ありきで感想送るのもどうかというのはありますが、逆に考えましょう。
折角なら、感想を送りたくなるくらい好きな絵師に頼みたいだろ?
ということです。
急にハードル上がりましたが、これもまあまあ確実なやりかたです。
ギャラリーといっても、画廊とかいわゆる「絵画作品」を主に扱っているところではなく、もう少しカジュアルな、公募で企画展などしているようなギャラリーがおすすめです。
絵画作品をお求めの方は、絵画作品を扱っている画廊に突撃していただいても結構です。
ギャラリーに行ってまずやるべきことは、お気に入りの作家さんを見つけ出して作家さんの名刺をもらってくることです。
ギャラリーに行くまではお気に入りの作家さんがいなくても良いです。
ギャラリーに行って実際に作品を見て、「すき」となった作家さんの名刺をもらってくるんです。
名刺には大体連絡先(ツイッターIDやポートフォリオのURLなど)が書かれていますので大事にしましょう。
ツイッターやその他気軽にメッセージを送れるSNSなどのIDが書かれていた場合はフォローしてしばらく様子を見るのがおすすめです。
ある日突然「装画の仕事したいなー」とか「依頼の受け付け再開しようかな」とか作家さんがつぶやいたら、そのチャンスの時にリプライなりDMなりなんらかのメッセージでアクションを取ったりできます。
でも、わざわざギャラリーに行ってまで絵師さん探すメリットってなに?
となるかもしれないので、メリットをご説明しますね。
まず、ギャラリーの企画展には基本的に審査があります。
基準は企画展やギャラリーごとに違いますが、最低限その審査をクリアできるクオリティのものを作れないと企画展に出品できません。
なので、「企画展に出品している=ある程度のクオリティが保証されている」になります。
もう一つのメリットとして、企画展には基本的に募集要項が細かくあったりします。
この「募集要項をきちんと読んで、その範囲内で作品を制作できている」状態でないと、企画展に出品できません。
なので、「企画展に出品している=人の話を最低限理解できる」になります。
いや、日本人なんだから日本語くらいわかるだろと思うかもしれませんが、人の話を理解できないひと、結構いるんですよほんとに……
なんなら文字書きでも人の話を理解できない人いる……
イベントの注意事項を理解できずにめちゃくちゃ規約違反する文字書きもいるから……
これは余談でした。
とりあえず、そういうわけで、最低限話が通じるというのはだいぶ重要なポイントになります。
あと、さらにいうと、企画展などの展示会に出品する作家さんは、なんらかの手段で自分の絵や作品を売り出そうとしている人が多いです。
なので、結構依頼の受け付けをしている確率が高いのもおすすめのポイントですね。
まぁ、ある程度アートをわかってる方が多いので、その分依頼料は高くなる傾向にありますが。
いや、コミッションサイトの平均価格が安いのよ……
メリットデメリットはわかった。でもギャラリーがどこにあるのかわからねぇ!!
になっていると思いますので、企画展をやってる系のギャラリーを2件ほどご紹介しておきます。
ギャラリー幻(ツイッターアカウント:@MABOROSHI_info)
ギャラリーIYN(ツイッターアカウント:@artandselection)
東京や大阪なんて行けない!という方もいらっしゃるのはわかります。
その場合は、ギャラリーのツイッターアカウントを見て、作家さんのツイートをRTしていないかどうかチェックします。
そのRTの中からお気に入りの作家さんを探すという手もあります。
もしギャラリーに行ける人はぜひ現地に行ってみてください。
作家さんを探すとか出なくてもあの空気を吸うのは良いものです。
くれぐれもギャラリーと作家さん、他のお客さんのご迷惑にはならないようにだけ気をつけて……!
ぶっちゃけ、これをやってる人は結構いると思います。
規約の都合でskebで依頼した絵は同人誌の表紙などには使えないのですが、skebのおかげでコミッションというものに対する心のハードルはある程度下がってるんじゃないかと思います。
しかも、コミッションサイトにはたくさんの絵師さんが登録しています。
なので誰かひとりは好みに合うだろう感あります。
ただ、あまりにも絵師さんの数が多すぎて、しらみつぶしに探していたらきりがないです。マジで。
なので、以下は私が現在ココナラでやっている絵師さんの探し方ですがやり方をご紹介しますね。
まず、いきなり大きめの依頼をするのではなく、コンパクトな案件を公開案件として立てます。
このとき、予算設定や条件設定などをするポイントはこの通り。
・案件の該当ジャンルの平均価格より高めの予算設定にする(可能なら倍以上)
・本番で依頼したいと思っている案件(今回は表紙のイラストを想定)よりも低めの予算を提示する
・どのような条件で描いて欲しいかはなるべく細かく指定する
・イラストの著作権は絵師さんに帰属するものとする
このあたりに気をつけて、おのおのコンパクトな案件を立てていただけたら。
ちなみに、今回私が立てている案件はツイッターやブログなどで使用する、自作小説の宣伝画像です。
他の案件より(予算内で可能な)好条件にすることで、「予算内で頼める絵師さん」を集める感じです。
参考までに今回私が提示している権利回りや使用範囲なども書いておきますね。
・webのみの使用
・クレジットは画像に入れ込み
・ポートフォリオでの公開可
・著作権は絵師に帰属
ざっくりこんな感じです。
だいぶ絵師さんに有利な条件になっているはずですが、この条件にした理由はちゃんとあります。
こんな感じです。
・著作権を買わないことによるコストカット
・ポートフォリオでの公開を可にすることで多少の宣伝効果を見込んでいる
・著作権を絵師に帰属させることで使用した素材等の権利回りに責任を持ってもらう
という感じです。
こう言った理由を挙げると、絵師さんにばかり有利な条件というわけではなくなります。
まあまあそういったことも考慮しつつ、次に公開案件に提案をしてきた絵師さんの選定ポイントなども書いておきますね。
・絵が好み(絶対条件)
・作品の雰囲気に合う
ーーーーーー(以下、公開案件の募集記事には書いてない内容)ーーーーーー
・著作権というものをわかっているか
(安易に著作権を譲渡すると言っている=著作権をわかっていないor責任を負う気がないと判断)
・文章を読む能力があるか
(ココナラの規約に反することを提案文に書いていないかをチェック
例:外部URLを貼っているかいないか)
こんな感じです。
文章を読む能力に関しては、ギャラリーに行って作家を探すの項で説明してますので、そちらをご参照ください。
このやりかただと、案件を受けてもらった絵師さん以外はどうするんだとなりますが、ココナラにはフォロー機能がありますので、選定ポイントをクリアした絵師さんを片っ端からフォローしておいて、機を狙う感じですね。
いつか依頼するかもしれないからフォローしたよー。っていうのは、ココナラのブログにでも書いておいてもいいかもしれません。
もちろん、絵師さんを釣るだけ釣ってコンパクトな案件はなかったことにするというのはダイナミック失礼なので、これはこれで誠意を持ってお仕事しましょう。
で、問題になってくるのが「このやりかた、めちゃくちゃお金かからない?」なんですけど、
めちゃくちゃかかります。
かかりますが、「予算内で」「依頼を受け付けている」絵師さんを探すのには一番労力がかからないんじゃないかなぁ。
という感じです。
これはまだある意味実験中なので、その後のご報告をお待ちください。
ちなみに、いま立てている公開案件の画像もマジでガチで使うやつなので本気です。
これはほんと地域差あるんでアレなんですけど、いろいろなところでやってますよね、コミティア。
いや、コミティアでなくてもいいんですけど、絵を描くタイプの同人作家さんがいるタイプのイベントに行って探すということです。
なので、一次創作にこだわらずとも、オールジャンルとかで全然OKです。
なにげにオールジャンルだったら小さめのイベントが各地でやってる。
やり方はシンプル。
イベントに行って好みの絵を描く作家さんを探す。以上。
探した後、連作先などわからないと依頼のしようがないのでペーパーや名刺などもらっていくといいのですが、折角依頼したいな。と思うような作家さんとの出会いがあったのなら、記念になにか買っていきましょう。
それの感想をツイッターなりインスタなりで、@つきで投げておきましょう。
まあまあな確率でこちらを認識してくれます。
だから、下心ありきで買ったり感想送ったりするなはそれはそうなんですけど、そもそも因果関係が逆で、
買ったり感想送ったりするほど好きな作家に頼みたいだろ!?!?
ってことです。
イベントで作家さんを探した場合、SNSで探したとき同様、依頼の受け付けをしていなかったりということは多いと思いますが、なんらかのタイミングを見計らってDMなりで訊いてみてもいいと思います。
というかんじで、絵師さんを探す方法をいくつかあげてみました。
参考にしていただけたらと思います。
なお、絵師さん見つけたけど依頼の仕方がわからないよ~!という方は、だいぶ前に依頼の仕方などの例を載せた記事を書いていますので、そちらもご参照ください。
フォロワーのみの公開になっていますが、OFUSEでのフォローは無料ですのでよろしければ。
それでは、みなさん頑張って絵師さん探してね!
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