


【新規展示】 「展示一覧」ページに次の作品を追加し、ページを更新しました。 パンフレット『宇宙戦艦ヤマト』 https://museum.dajya-ranger.com/?e35d52a830 本作はTV版26話を2時間ちょっとの劇場映画の尺に再編成されたもので、通常アニメ映画といえども映画パンフレットに「企画意図」などを掲載するのは前代未聞であって、この「宇宙戦艦ヤマト」はその点からして破天荒で前代未聞のアニメ映画だった。 パンフレット冒頭の「企画意図」と、パンフレット末尾の「プロデューサーのメッセージ」は、その当時の製作側の熱気と、それに応えるだろう(実際に応えた)観客と当時の熱狂が今にも伝わりそうな雰囲気がある。 本作劇場公開当時、私はまだ小学校に上がるか上がらないかの時期で、どちらかと言えば「秘密戦隊ゴレンジャー」や「ウルトラマン」に「仮面ライダー」、それに「サーキットの狼」に端を発したスーパーカーブームの方を覚えている。 近所の年齢が同じぐらいの友達の誰かしかが、ゴレンジャーやウルトラマンのオモチャを持っていて、果ては仮面ライダーの変身ベルトを持ち出したりして、鬼ごっことか缶蹴りで遊ぶことが日常ではあったが、私は密かに馴染めなかった。 私は子供の頃からメカニカルなモノにしか興味がないので、特撮モノは最初から興味がなく、父母にねだってはスーパーカーのプラモデル(それも100円とか200円とかで買える小さいもの)を作って遊んでいる方が好きだった。 そんな子供だったから、特撮もアニメもやたらと幼稚でウソくさいと思っていたし、特に当時のアニメは「子供向けの教育用」の雰囲気があったから、「アルプスの少女ハイジ」を見ていても、ナイターの野球中継よりはマシな程度でしかなかったのである。 私がハッキリと「ヤマトブーム」を覚えているのは、父が一軒家を購入したため小1の終わりで転校して、小2の始めぐらいの頃だった。 同じクラスに家庭用ビデオデッキがある野郎がいて「ウチでヤマトを見ないか?」と、数人誘った内の1人が私だったからだ。 確かに、今まで見たどのアニメにもない迫力とウソくさくないドラマが、「宇宙戦艦ヤマト」にはあった(と思った)。 恐らく、私を含めその友人宅に集まった5~6人は初めて劇場版「宇宙戦艦ヤマト」を見たに違いなく、翌日はヤマトの話でもちきりだったのを覚えている。 昔話が過ぎるとアレなのでこの辺にしておくが、ヤマトブームの次に来たのが「銀河鉄道999」の999ブームで、年齢的にも理解力が少しはついたからかも知れないが、私はこちらの方に熱狂した。 「プロデューサーのメッセージ」には、正確にメカを描くことや効果音等の音声について言及があるが、具体的に「宇宙空間での爆発音は?ヤマト航行時の艦内音は?」に触れている。 この辺は小学生当時、クラスでもよく話題になったもので「真空の宇宙で爆発するのか?」「エンジンのロケットでなぜ真っ直ぐ飛ぶんだ?」「なぜ戦艦内や999の車両にだけ重力があるんだ?」等々、友人同士で理科の教科書やアニメ雑誌片手に話し込んだりしていた。 だから理科の授業では、もっぱらワリを食ったのは担任の先生で、天体の授業では生徒からヤマトや999に関する「宇宙の疑問」の集中砲火だった。 そういった意味では、私の世代がギリギリ、ヤマトや999ブームの影響をモロに被った世代なのかも知れない。 確かに「ドラえもん」やカラーになった「鉄腕アトム」のアニメはあったし、それなりには面白かったが、熱中するような対象ではなかった。 自分が子供でありながら「子供だましのSF」だと思っていて、リアリティは皆無で夢もなかったが、ヤマトや999にはリアリティといった意味では弱いとしても、それをカバーするだけの圧倒的な「ロマン」があり、そこに夢を思い描くことが出来た。 最近の私は、一周も二周も回って、小中学校の頃に夢中になっていたラジオに回帰しつつある。 さすがに当時持っていたような道具はバイク用の工具になってしまっているから、今さらハンダゴテを買って電子工作をする気はないが、受信するアナログの電波にかつての夢とロマンを思い描いている。 再びバイクに乗る日も、近いかも知れない。
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