※2022年5月に配信されたコラムを編集したものです。
親愛なる友だちへ、ひねもです。
突然ですが皆さんは
”クリスピートリーツ”
というお菓子をご存知でしょうか?
僕がティーンの頃に大好きだったお菓子なのです。
当時はテレビでCMもやっていた。
たしかソニープラザとかで買ってたのかな?
そういう輸入雑貨屋とかに置いてて。
普通のスーパーでもたまに置いていたような。
、、、ソニプラってのが時代感じますよね。
今もついついソニプラって呼んじゃうけどプラザに名称変わったの2007年らしいから遥か昔だ、、。
おじさんが若い頃プラザはソニープラザだったのだ。。
とにかくクリスピートリーツをまた食べたいとずーっと思っていて。
まぁその欲求は寄せては返す波のようにムラはあるのですが。
おそらく最後に食べたのは20年以上前。
気付いたら見かけなくなっていた。
あの虎のやつ(ミルクボーイの漫才)で有名なケロッグ社のお菓子なので簡単に手に入るだろうと思うことなかれ。
どこにもない。
、、、いや先にネタバレしときますが現代の事ですからネットで探して通販でアメリカ直輸入のを買えばありますよ。
いわゆる大人買いして樋口一葉さんにお出ましいただけばね。
でもそれは違うなと。
箱買いして食べ始めたら3個くらいで飽きる気もするし。
ならばケロッグのシリアルをバターとマシュマロで固めただけのお菓子だから簡単そうだし作ってみるか!
と思ったのが運の尽き。
まさかまさかの試練の連続。
まずはGoogleで調べたら”自作クリスピートリーツ”が大量にヒットしてレシピをゲット。
あれをまた食べたい人は日本中にたくさんいたんだ!って嬉しくなった。ネットのそういうのを知れるところ大好き。
で材料だけど
バターはもちろん手に入る。
マシュマロも選り好みは出来ないけど手に入る。
ここまでは楽勝。
ところが”ライスクリスピー”ってのがどこにも売っていない。
ケロッグという大手メーカーだしパッケージの雰囲気からしてどこでも売ってそうで、めちゃくちゃ簡単に手に入ると思ってた。
だがしかしスーパーを何軒もハシゴするが売ってない。
業務用って書いてあったから業務用スーパーにも2軒行ってみたが無い。
(本編とは関係ないけどこの業務用のモノクロパッケージ面白い。おそらくコストダウンのためにモノクロにしたけどケロッグのイメージカラー(?)の赤はプライドとして残したかったのかな?とか考えてしまう。肝心のライスクリスピーの写真は灰色で美味しくなさそうに見えて色を使うとこ逆じゃない?とか思って笑ってしまう。)
ライスクリスピーももちろんネット通販ならば買えるんだけど、送料の方が高いってのは嫌だなあと。
で、色々探してると
シリアル
フレーク
パフ
クリスピー
グラノラ
とたくさん種類があって自分は何を探してたんだかわからなくなってしまった。
今度はウィキペディアで調べる。
シリアルが何なのかはわかった。
で、パフはその前段階的な物で日本でいわゆる”ポン菓子”と呼ばれてるあいつの事かと。
子どもの頃にボロボロ溢しながら頬張って食べてた思い出のある懐かしの”にんじん”を久々に買った。
ちなみに作ろうと思い立った初日にライスクリスピーが見つからなかったので妥協してコーンフレークを買って帰り、叩き砕いて作ってみたがイメージと違うものが出来上がった。
もちろん不味くはなく、むしろとても美味しかったが思い出の味ではなかった。
例えるならばプリングルスのポテトチップスを食べたかったのにドリトスを食べてるような。
そういう違和感。
原材料がトウモロコシじゃやっぱり違うなと。
美味しいんだけどね。
(写真はネット検索した画像)
で次はポン菓子で試してみた。
これももちろん美味しい。
米なので味もかなり近い。でも食感が違う。
サクサク感がないのだ。
そんな言葉があるかわからないが噛んだときにポフポフしてるというか。
もちろんパフを使ってるので仕方ないのだが、、。
(写真はネット検索した画像)
この”ポン菓子マシュマロ”が理想の味に近いので色々混ぜてるグラノラや玄米フレークとかは求めてるものとは違うんだろうなと推察した。
僕は”精米したお米でサクサクしたもの”を探していたのだとわかってきた。
そしてそこまでくると、それが日本にあまり浸透していない理由もなんとなくわかってきた。
お米を使ったサクサクしたものが食べたければ日本には”お煎餅”があるのだ。
日本に生まれ育ってお米を主食にしてきた人で、お米を牛乳でふやかして食べたいって願望はたぶんあまりない。
クリームリゾットとかドリアとかもっと加工した食品は別としてね。
おれは炊き立てのあったかいご飯に冷たい牛乳を注いで食べるのがたまらなく好きだぁ!!!
って人ももしかしたらいるのかもしれないがかなり少数派だろう。
もちろん世の中には森鴎外みたいにご飯にお饅頭を入れてお茶かけて崩して食べるのが大好きだ!とか色々な味覚の人がいるので否定はしない。
ただニーズがあまりないだろうなってだけの話しで。
スーパーで売ってるフルーツグラノラや玄米フレークやオートミールはあくまで健康食品的な扱いで、ミルクをかけると食べやすくて体に良いってのが需要があるポイント。
ライスクリスピーもコーンフレーク的なものだから栄養価は高いのだろうけど普通の人からしたら”わざわざこれ食べなくてもいいよね”って事なのだろう。
僕もお米をサラッと食べるならおじやとかお茶漬けとかにしたいし。
餅や団子や煎餅やおはぎやおこしとかお米を使った様々な食べ物が日本にはたくさんあるからね。
だからライスクリスピーは”お米も野菜の一種でしょ”的な外国の発想の賜物なんだろう。
そう思ったら少し納得がいく。
お米をマシュマロで固めよう!ってかなりアメリカンなアイディアだなあと。
そう考えるとライスクリスピーのパッケージの
“お米をふっくら美味しく焼き上げました”
の文言に対して
“ふっくら美味しく”までは良い。すごく良い。ただ最後に対しては
“炊き上げてくれ〜”
と日本で育った人の誰しもが思ってしまうのではないだろうか。
焼き上げたお米を冷たいミルクで流し込むって行為が日本ではあまり馴染みがないのでシェア率が低いのではないだろうか。
そう思ってしまった。
ありそうでなく、あってもいらないそれがライスクリスピー。
しかしクリスピートリーツには必要不可欠なライスクリスピー、、、。
ブラザー&シスター、もし見つけたら差し入れよろしくお願いします。
(追記)
その後ジュピターという輸入食品屋さんでライスクリスピーを発見し、ロッキーマウンテンのマシュマロを使ってかなり完コピに近いクリスピートリーツを作るのに成功しました。そして思ってた通り一気に3つ食べたらちょっと飽きました。
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