ログイン新規登録
新規登録ログイン
ブランドリソース OFUSE KITFAQ・お問い合わせご意見ご要望フォームOFUSEからのお知らせ利用規約プライバシーポリシー特定商取引法に基づく表記運営会社
POTOFUpibサービスガイド Sozi U
User Icon

あずま八重

2023/10/10 07:32

[詩作] さやさや、うらら_190328

カテゴリー:
OFUSEオンリー作フォローde朗読フリー画像で読む詩作
1
0
画像

「駐車禁止の標識」目線で語る、恋のウタ。 〔2019年03月28日 作〕 ====== Writoneの個人企画「空腹を満たそう」第1回のお題写真から書いた詩作です。当時はたくさん音声化していただいて、思い出深い作品の1つとなりました。 ……だというのに、他のサイトで公開することなく過ごしてしまう体たらく。Writoneが実質閉鎖してからだってもう随分経つので、OFUSEオンリー公開でいこうと思います。 今作も「フォローde朗読フリー」対象! 詳しい利用規約は「朗読フリーのお約束」にて。 https://ofuse.me/e/23767 ======  【さやさや、うらら】  仙人になりたい。と、春が来るたびに思う。霞(かすみ)を食べて生きるというから、きっとその味も分かるはずだ。  愛らしい色カタチに見合う、優しくて温かみのある甘い味を夢想する。ただ1つ問題があるとすれば、触れるだけで精一杯という事実だろうか。  風とたわむれ、さやさや音立て枝先がゆれる。おいでおいでと誘われているようで嬉しくなるけれど、立ち尽くすことが仕事のようなものだから、歯がゆくも眺めるだけで季節が巡っていく。  ああ、どんな味がするのだろう。どんな香りがするのだろう。私にも伸ばせる手があったなら、せめて ひと撫でできるのに。  美しい君よ。あざやかに咲く花よ。  麗らかな日差しを浴びて陽気にほころぶ貴女が。幾度となく枝(て)を伸ばし触れてくれた貴女のことが。私は、好きで好きでたまらないのです。  切り離されても、どうか、また――  さやさや揺れて今年も散(さ)りゆく貴女に、「さよなら」の一言すら伝えられないこの身が恨めしい。  私の赤には、恋い慕う熱い気持ちが。その内を染める青には、先を望めない悲しみが詰まっている。

1
1

コメントするにはログインが必要です

    [F限/進捗] 異形頭×少女の出会いとか

    2023/11/01

    [掌編] 巡り、こぼれるワタクシめ。_221101

    2023/10/06

    カテゴリー

    雑記(20)小説(19)フォローde朗読フリー(16)OFUSEオンリー作(11)画像で読む(11)もっと見る
    User Icon

    あずま八重

    ファンレターを送る

    お知らせヘルプ利用規約プライバシーポリシー特定商取引法に基づく表記運営会社

    ©Sozi, Inc.