noteにて、「【短編小説】突如現れた正体不明の女性と同居することになった「私」の話」として、『名無しの名無花さん』を投稿しました。
登場人物は、「私」と「私」の家族、「名無花さん」。
それから「スキメ様」も登場します。
約12,000字の短編小説です。よろしくどうぞ。
https://note.com/paper_stripe186/n/n90f0fa0f3701
以下、ネタバレを含むあとがきです。
未読の方はご注意ください。
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私はそれなりの頻度で、「夢でみた光景を小説に落とし込む」ことがあるのですが。今回の話が、まさにそれです。
あと、直近の投稿作品で言うと『沙汰袈裟さん』もそうですね。
夢では、だいたい物語の冒頭部分と同様、朝食を食べにリビングに行ったら、知らない人が当たり前のように座って食事をしていた、という風景でした。
それに対して夢の中の私が恐怖を感じたので、その感覚を丁寧に小説として出力した、という感じです。
noteでは作品の中身がわかりやすくなるような見出しを、小説タイトルとは別につけていますが、この見出しでラブコメと勘違いした人が居たとしたら申し訳ない……微ホラーでSF(少し不思議な話)なんです……。
本編中、スキメ様の口から「二木充紀」の話題が少しだけ出ました。
彼は「【短編小説】並行世界へ渡る力を持つ「私」が元の世界へ帰れなくなった話」として投稿した『彼方此方に彷徨う蝶はほぞを噛んだ』(https://note.com/paper_stripe186/n/na9c8ad4b19ad?magazine_key=m08f750d6b788)に登場する人物です。
これは透目町シリーズ全体に言えることですが、あとから諸々肉付けされたパターンですね。
こういうの、小説を書く人には首を縦にぶんぶん振ってもらえると思うんですが。
登場時には無意識に書いていたことが、あとから重要な意味合いを持つ伏線みたいに成立させることができると、得も言われぬ快感を感じるんですよ。
今回のは、割とそうです。
本人も知らず知らずのうちに危ない橋を渡っていたのかと思うと、にっこりしちゃうぜ。
あとは「名無花さん」。
本編の登場シーンが短めだったので、あれこれ頭の中で考えていた設定がほとんど出ませんでした。
たとえば、「名無花さん」という名前。
わかりやすく偽名です。
本当の名前もあったはずなんですけれど、長い旅路の中で忘れたか、遠い昔に両親がくれた名前をずっと名乗っていくのが苦しくなったかで、自棄気味に「名無花」と名乗っています。
ですが、次元の旅人は周囲の記憶を改竄して「旧知の仲」という関係性、今回で言えば「「私」の従姉妹」となる為、わざわざその名前に言及する人も居ません。寂しいね。
また、彼女の実年齢は、見た目とは裏腹に100歳以上だったりします。
次元を渡り歩いているから、肉体年齢のときがほぼほぼ止まっている感じ。
だから二十代前半の見た目の割に落ち着いているのだけれど、それはいろんなものを諦めたが故の哀愁からくるものだったりするわけです。
ちなみに、作中でちらっと出てきた映画の話ですが。
具体的に作品名を出すと、クレヨンしんちゃんのヘンダーランドです。
観たのは結構前ですが、確かそんなシーンがあって本当に怖かったよな、というふわっとした「私」の記憶そのままの臨場感を出す為に、作者も記憶だけで書いたので、違うところがあったらすみません。
ヘンダーランドは良いぞ。
という感じで、『名無しの名無花さん』でした。
お楽しみいただけたら幸いです。
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