横浜市山下町。開港の街として知られる横浜は、外国の玄関口であった。
明治時代以降、外国人居留地となったこともあって、その街並みは異国情緒溢れるものになっていった。
今でもその名残は各所に見られることから、日本にいながら外国の雰囲気を楽しめる観光スポットになっている。
この日は山下公園で行われているイルミネーションイベント「イルミーヌ・ヨコハマ 2023~横浜の未来が輝く~」を撮影するため、夕方以降を狙ってこのエリアを訪れていたのだ。
この写真のお店は道中立ち寄った「The Gentlemen's Club( ザ・ジェントルメンズ クラブ)」というバーだ。
アストンマーティン横浜を運営するGRAZ社が プロデュースしたカフェ&バーであり、同社のディーラー店舗に併設している。
お店のコンセプトはその店名からもわかる通り「エレガント」。
店内は英国から仕入れた家具や装飾品で統一されており、「英国紳士の隠れ家」のような大人の社交場になっている。
また、店内には英国の高級車が展示されているそうだ。
アストンマーティン、ジャガー、ランドローバー。
いずれも英国が誇るラグジュアリー・エキゾチック・カー(ここは敢えて「スポーツカー」と呼ばずにおこう)ばかりだ。
そういった場所でもあるため、車好きにはたまらない場所でもあるそうだ。
さすがに冷やかしで入店するわけにもいかず、外からほんの少しだけ店内を覗き込んでみた。
なるほど、古い映画などで見かけるような、古き良き社交場が現代に蘇ったような場所だ。
19世紀の英国紳士たちがくつろぎのひと時を楽しんだ「サロン文化」がそこにはあった。
ド庶民ジャップの俺ではあるが、一度くらいは入店してみたいものだ。
(この日は一張羅の羽織を着ていたので、さすがに入れなかった。店の人は「な、なんだこの着物は…?(困惑)」だっただろうw)
さて、生粋の庶民であるマーベリックがなぜこんな場所に目を向けたのか?
実はこの店、昨今世間を騒がせているあの男がその店名を口にした店なのだ。
この発言を見たことがきっかけでどんな店なのかと気になり、山下公園を訪れるついでに立ち寄った、というわけだ。
本人のXポストより引用しよう。
Mr.H(仮名)
「The Gentlemen's Clubは山下町にある飲食店。諸事情から友人知人のInstagramで見掛けます。」
実際にこの目で確かめて、ラグジュアリーと英国を異常なまでに好む彼が好きそうな店だな、という感想が出た。
もっとも、彼がこのを訪れたとしても入店を断られそうなものだが。
何年も前のレシートを「店でトラブルになったときのために」と後生大事に電子保存しておくような人物だ。
お騒がせ者を隠れ家に招き入れるほど、ジョン=ブルはマヌケではなかろう。
そんなジェントルメンなバーだが、面白いことに中華街の目と鼻の先にある。
地図を見るとよくわかるが、この店の前から中華街の東門にあたる「朝陽門」が見えるのだ。
英国から中国を眺めることができるという、実に奇妙な光景である。
両国の歴史(アヘン戦争など。もっとも当時は中国ではなく清国だが)を思うと、ここがいかに特殊な環境なのかをしみじみと感じた。
余談だが、Xで「The Gentlemen's Club」を検索すると、歌舞伎町のホストクラブの話題ばかりがヒットする。本当にジェントルメンしてるのかが気になるところである。
何度か検索したが、X、インスタ、フェイスブックのいずれもホストクラブより先にこの店の公式や話題が出てくることはなかった。
実際、Xのフォロワー数は116とかなり少ないあたり、SNSへの露出が少ない店なのだろう。まぁ、客層を考えればそれも当然だろうか。
※インスタのアカウントは削除されているようだ。
次にこのあたりを訪れる際は、スーツでビシっとキメて入店しようと思う。
正直、スーツより羽織が似合うコテコテの日本男児ではあるが、ここで出すという「007の朝食」を食べながらボンド気分を味わうのは悪くない。
…久々に映画でも見るか。
この写真はより高精細なものをPIXTAで公開している。
別アングルや店内を覗いた写真はここだけの限定公開だ(お店の方、勝手に撮影してごめんなさいw)。
また、この日に撮影した山下公園のイルミネーションも多数投稿しているので、ぜひそちらも見てくれ。
<山下公園周辺の写真:URL>
<マーベリックのPIXTA、photoAC、AdobeStockのページ>
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