商品を実際に使ってみて、その感想を述べてみるコーナーだ。
使ってみた使用感などをしっかり言えるように、エアプ厳禁で行くガチレビューをしていくぞ。
レビュー第七弾は、
『ダイソー 携帯用コンパクトレインポンチョ』だ。
今回は能登半島の大地震を受け、災害に備える上で優先度の高い物資は何か?を考えようと思う。
この商品は100均一の大手「ダイソー」で手に入る雨ガッパだ。
雨ガッパと言ってもかなり薄いビニール製で、耐久力はない等しい。
不意の雨などに対応するための、使い捨て雨具といっていいだろう。
ひとまず、この商品の説明をしよう。
なお、今回は同じ商品を店頭で購入したうえでレビューしているぞ。
※ダイソーネットストアでも購入可!
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商品 携帯用コンパクトレインポンチョ
ブランド ダイソー
価格 110円
材質 ポリエチレン
展開サイズ 着丈約96cm×幅90cm(大人用フリーサイズ)
収納サイズ 縦13cm×横7cm×厚さ1cm
原産国 ベトナム
カラー クリア
※JANコード:4964549045600
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携帯用コンパクトレインポンチョは、その名の通り、携帯性に優れた極薄のレインポンチョだ。
小さく折りたたまれており、収納時のサイズは手の平に納まるほどコンパクトになっている。
雨を防ぐには十分な耐水性があるものの、サイズはそれほど大きくはないため、最低限の雨具といったものになる。
材質は極薄のビニールのため耐久性はなく、使い捨てが前提だが、税込み110円という価格を考慮すれば十分な性能と言えるだろう。
さて、ここからが本題になる。
この商品の本来の用途は、不意の雨などに使用する。つまり、「雨具」だ。
だが、実はこれが災害時に大きな助けとなるアイテムになり得る。
人は、体温維持ができなくなると3時間で死に至る。
「水を飲めない」場合は3日、「食事ができない」は3週間ほどで死に至るが、「体温が維持できない」はたった1日さえも生き延びることができないのだ。
災害大国である日本では、ほぼ72時間以内に救助が来る。
その間を生き延びることさえできれば、生存の見込みは高いのだ。
つまり、災害時の備えで最優先すべきは「水」でも「食料」でもない。
72時間を耐え抜くために「体温を維持する装備」を用意すべきなのである。
そこに活用できるのが、まさかの100均レインポンチョ、というわけだ。
雨具を着た際に、内部が蒸れて不快な思いをしたことはないだろうか?
そう、雨具は水を通さないがために、体から蒸発した水分が内部に籠るのだ。
この特性を防寒に利用するのである。
具体的な運用方法は、レインポンチョを衣服の下に着こみ、その上から上着を着るだけ。
こうすることで、上着の下の熱が籠るようになり、温度を逃がさずに保つことができる、というわけだ。
この商品は極薄のビニール製ではあるが、問題なく効果が得られる。
非常用持ち出し袋に一着突っ込んで置くだけで、生存率が上がると言えよう。
・実物の収納時のサイズ
防災用品としてはかなりの低価格であり、コスパも非常に良い。
生存に重要なポイントを抑えながら、非常用の物資を軽量、コンパクト化することにも貢献してくれるだろう。
なお、同様の商品はダイソーの他、ワッツ、キャンドゥなどの大手100均ストアでも販売されている。
入手のしやすさも非常に優秀という点も見逃せない。
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さて、商品の説明は以上だ。ここからは実際に使ってみた感想を述べる。
携帯性に優れているため、俺は持ち出し用バッグに忍ばせている他、普段も持ち歩いているぞ。
雨具として使用してみたところ、正直、それほど期待はできない。
全く使えないことはないが、「ないよりマシ」程度に考えた方がいいだろう。
まず、サイズに難点がある。
大人用フリーサイズとはいえ、着丈96cmでは身長165cmの俺でもひざ下がカバーできないからだ。
袖部分も短めなので、長そでを着ていると袖は完全に無防備になってしまう。
このサイズで全身をカバーできるのは子供だけだ。
・展開時のサイズ感
また、風が強い時は絶望的だ。
極薄ゆえに、強い風の前では強風に煽られて飛んでいくコンビニ袋のようになってしまう。
小雨なら良いが、本降りの雨では申し訳程度の雨具にしかならない。
だが、雨宿りできる場所までの緊急避難用とするなら、これでも十分機能するはずだ。
収納時のサイズは本当に小さく、軽い。
ポケットに納まるサイズであり、その気になればサイフにすら収まってしまうほどだ。
「携帯用」の名に恥じない、超コンパクト、超軽量のアイテムと言えよう。
一方、展開時のサイズは全身をカバーできると思ってはいけないサイズだ。
ただし、ポンチョ型なのでゆったりサイズではある。
体の大きい人が着てもなんとか着こめるだろう。
極薄のポリエチレン素材だけに、正直に言って弱い。
引っ張れば素手で引きちぎれるような強度しかないので、何かにひっかけでもすれば簡単に破れてしまう。
雨具として一度使用したら再利用は難しく、ちょっとした接触でも傷んでしまうと思っておくべきだ。
一方、防寒具として着こむ分には多少の破れは問題にはならない。
防寒の原理は「衣服の下に熱を籠らせる層を作る」なので、最悪、完全に裂けてしまったとしても、内側に仕込めば効果は見込める。
もちろん破れてしまうと「着る」がやりにくくなるので、うまく仕込むには工夫が必要にはなることには注意しよう。
着心地は、お世辞にも良いとはいえない。
重さがほとんどないため、ゴワゴワ、ふわふわとしてしまい、衣服として落ち着かない感じになる。
また、雨具としての使用感は、前述のとおり「最低限」だ。
緊急用と割り切って、雨宿り場所を見つけるまでの補助とした方が賢明だ。
一方、防寒具としての使用感だが、十分に保温効果を得られた。
これがあるとないとでは体感温度が明らかに違う。
上着の下に着こんで、気温が10℃を切った晴れの日に外出してみたが、少し歩いているうちに子汗をかくほど温かかった。
寒さを凌ぐには十分な効果が見込めると言えよう。
耐久性のなさに気を付けるなら、万一の防寒装備として頼りにできる。
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以上、今回のレビューはここまでだ。
新たにお知らせすることがでてきたら、また別記事で公開するぞ。
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