私は大きな建物を作るのはあまり好きではありません。というのも手順が多くてすごく時間がかかるからです。モデリングをする時には、どうしても試行錯誤を繰り返しますが、「やり直そう」と思った時に無駄になる時間が多すぎるのです。大きな建物を作る時には、後から「しまった」と思わないで済むために、最初の設計(刻み)にすごく時間を取ります。 立方体を建物の大きさに合わせて、窓枠に合わせて縦横に刻みを入れます。ここで窓の数や他の場所との比率になるように、何回もやり直しをします。最適な比率を見つけるために、刻んでは着色してバランスを見るということを繰り返します。 刻みをいかにうまく行うかが作品の出来を左右します。私も初心者の頃は「刻み」がうまくいかず、後から辻褄を合わせようとして小手先で修正してバランスを欠いた建物になっていました。「ばっちり」な刻みを見つけるかは、経験で身につけるしかないのかもしれません。 刻みを見つけたら、面を統合して窓を作り、凸凹を付けてという単純作業の繰り返しです。表が済んだら、裏の作業があります。側面の階段部分の複雑な構造も不鮮明な画像から、施行錯誤しながら推理して作ります。 「カチカチカチカチ」と何時間も同じ作業を繰り返すので指が痛くなり、目がショボショボします。モデリングに必要なのは、テクニックではなく、ひたすらに単純作業に耐えられる根気な気がします。 何とか、写真とばっちり重なり合うように造形することができました。 腱鞘炎にならないように、明日はモデリング作業を控えてSDKの作業を行いたいと思います。
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