改訂を終え、リニューアルして公開しました。
リンク:『推し、燃ゆ』(あらすじ・ネタバレ有)から学ぶ”推し活”を有害にしないポイント4選
この記事は、芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』が話題になった翌年2021年に書いたものになります。今回のリニューアルでも内容の大筋は変わっていません。
私がこの記事を改訂しようと思ったきっかけは、2023年に明るみに出た旧ジャニーズ性加害問題です。この時、一部のファンがネット上で被害者を「デビューできなかった腹いせだ」「金目当てで言っている」などと誹謗中傷し、二次被害を加えたことが大きな問題となりました。
ブームの”推し活”ですが、ただでさえ精神に多大な負担を背負わされた被害者に攻撃を加えるに至ったのは行きすぎで、私は旧ジャニーズの被害者を思うととても見ていられませんでした。
(旧ジャニーズ性加害問題は今年別の記事も割いて扱っています。)
この事件は、アイドルや作品等のファンが陥りやすいネット上のトラブルとその避け方について解説する必要性を私に再確認させました。と同時に、私は記事を”推し活”の現状や肌感覚にもっと合わせるべきではないかとも考えるようになりました。
このような理由で調整、再編集を施したのが今回の改訂版になります。
最近は”推し”という語がオリジナルを書いた時よりだいぶ普及したので、読者にとって冗長にならないよう、語の定義の項を思い切って削除しました。一方、オリジナルではまだ使っていなかった”推し活”という語を新たに採用して調整しました。
また、読者が全体をつかみやすいよう、見出しの数も増やしました。目次はこちら。だいぶ分かりやすくなったと思います。
ちなみに、私は”推し活”はしていません。だからといって、“推し活”に熱中する人を「勝手にみじめだと言」って(『推し、燃ゆ』62頁)ちょっかいを出そうとも思わない、そういう立場の人です。
では、ファン活動を幸せにする神髄はどこにあるのか? ぜひ最後までお読みください。
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