2024/10/18、『ワールドエンドレイニーデイ』という曲を投稿しました。 この曲は、前回の話でも少し触れたカネノネ+の次のアルバムの収録曲として作り始めました。 そのアルバムのタイトルは『ワールドエンドレイニーデイ』です。 つまりこの曲がタイトル曲ということです。 『ワールドエンドレイニーデイ』、このタイトルはアルバムに収録予定だったとある曲から連想しています。 1つ目は『ワールドエンドアンドアブソリューション』です。 この曲は唐突に来る世界の終わりのお話です。 「終わりは時に理不尽に その目の前に訪れる」 「朝日だって終わりがあって 月も僕を助けてくれない」 とまあ、歌詞を見た通りタイトルに反して救いや赦しなんてありません。終わりの歌です。 2つ目は『レイニ』です。 こちらはOFUSEでも色々書いているので気になるならそちらをどうぞ。 この2曲を軸に、『世界の終わり』『雨』をテーマに据えてアルバム制作を進めようと思いました。 まあ、正直「この2曲を軸にしたい!」とかじゃなくて、 「タイトルどうしよう…」 「収録予定曲カタカナ多いな…」 「ワールドエンドアンドアブソリューションにちなんでなんか世界の終わりにするか…」 「レイニちょうどいいな…」でしたので、アルバムとしての全体の部分に表現したいものなんてありませんでした。 そう…この曲のテーマを思いつくまでは。 (ここから曲の話に戻ります。失礼しました。) 『ワールドエンドレイニーデイ』 この曲のテーマは、「止まない雨はない」というありふれた比喩へのアンチテーゼみたいなものです。 (アンチテーゼの意味を詳しく知らないので違うかもしれない) 大雑把に言うと、 「止まない雨はない」→「それは雨だからだろ…」 という歌です。(端折りすぎ) この件に限らず、比喩表現は基本的には比喩表現でしかありません。 「私はあなたの影」みたいな比喩も、実際に影なのではなく、大抵の場合「あなた」は人間だし、 「あなたしか見えない」みたいなのも、実際には見えている場合がほとんど です。 別に茶化したくてこういう話をしているわけではないです。 「比喩がそのものを表しているのではない」以上、そこには差異が必ず発生します。別のものですからね。 だからこそ、別物であると意識することは意味のあることだと思っています。 例えばですけれど、悲しみを雨に例えるとします。 (「例えを出している」例え、というややこしい状況です) ああ、雨みたいなものなんだ。と100%を受け入れることは、メリットとデメリットがあります。 メリットは、その比喩をした作品に共感しやすくなることです。 「止まない雨はないんだ!じゃあ待とう!いつか止む!」と思い、それを希望に生きて、実際に止む場面を迎えられるかもしれませんね。 デメリットは、実際は違うものであるにもかかわらず、同質に見てしまう可能性があるということです。 雨が降っていたらあなたはどうしますか?まあ待ちますよね。 晴らすことなんて基本的には自分も他人も出来ないですから。 でも、『雨』ではなく『悲しみ』なら…? 悲しみも無理なことはあると思いますが、雨と比べれば「解決が可能なもの」だと思っています。事柄によるけれどね。 『雨』なんだから、今は耐えなきゃ…となってしまうことは解決の機会の損失だとさえ思います。 もちろん、ここまで極端なものは少ないとは思いますが、人間の思い込みはこのくらいには物事を同一視させうるものだと僕個人的には思っています。 (あくまで僕の感覚ですので、これを見た人が同じく思う必要はないです) じゃあこの曲で言いたいのは、「解決できるかもしれないなら待たずに動け」ってこと…? …まあそういうわけではありません。むしろ逆です。 「止まない雨はない」として、雨じゃないのなら、「止まない」すらないのではないか。 というのがテーマです。 止まない雨は基本的にはありません。 雨が降っている時に僕が死のうと、観測できないだけで僕の死後に止みます。 ですが、悲しみを抱き、解決しないまま生涯を終えたとしたら? それは「止まない雨はない」の言うところの「止む」を迎えないまま終わっているのではないか、と僕は思っています。 死が救済だと思っていないこともありますが、そういう話ではなく。 ・「止まない雨はない」の雨が止む 雨→晴れ ・「悲しみを抱き、解決しないまま生涯を終えたとしたら」 雨→無 の違いの話です。 「止まない雨はない」という言葉の本質は「時間と偶然が解決してくれる」だと僕は思っているのですが、それは時間と偶然に問題が解決されたからこそ言えるだけのものだと思っています。 この手の話題って、解決しなくても「解決してない人はまだ待つ時間が足りてないだけ」って持っていけるので僕は嫌いなんですよね。 死ぬ直前に解決してなかったとしても、文句を言える状態ですらないでしょうし、言っても意味がないだろうから、言い得感というか。 とまあ、「ずっと悲しいかもしれないでしょ。あなたに何がわかるの。」みたいなテーマなので、歌詞はずっと暗めです。 なんというか、応援歌の前置きとしての挫折部分を全編延々と繰り返しているような歌詞です。 明るくなりそう、明るくなりそう…ならな〜い。って感じです。 敢えて、この感覚そのものを雨に例えて、 『世界の最後の日まで雨が続いたなら?』 『ワールドエンドレイニーデイ』でした。 今日も雨、明日は晴れるかな。
コメントするにはログインが必要です