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笹森ささみのささみ神社

2024/11/05 05:00

箱さんの怪談を聞く話

カテゴリー:
Vtuber二次創作小説夢法陣
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※このお話は二次創作です。最初から最後まで妄想です。 何でも許せる方向け。 ……… 「このあたりで雨の日にお化けが出るって噂さ、聞いたことある?」 歩幅を合わせて隣を歩く段箱さんがふいにそんな話を始めた。 ……… 日が暮れるのがだいぶ早くなってきた10月初旬。 社会人である夢主。仕事がバタバタしてつい帰りが遅くなってしまい、さらに運の悪いことに朝には降っていなかった雨も降ってきてしまった。 アパートの管理人であるのだむつさんに帰りが遅くなる旨を伝えると 「え!道が暗いから心配だよ!傘もない!?誰かアパートで暇してる男性に傘持たせて迎えに行かせるね!」 という申し訳なくもありがたい返事が来た。 「おぉーーい!お待たせしました~~!!」 アパートの最寄り駅で待っていると、気の抜けるような声とバシャバシャと濡れた地面を踏む音。おっきな黒い傘を差した段ボールを被った青年――年齢が近くて話す機会が多い、段箱さんがやってきた。 『とんでもないです!迎えに来ていただきありがとうございます!』 「いやいやいやいや!雨だし女性をこんな時間に一人で歩かせるなんてよくないもの!!」 そんなあいさつを交わしながら二人が部屋を借りている無法アパートへ向かっていく。 「このあたりで雨の日にお化けが出るって噂さ、聞いたことある?」 5分ほど歩き、少しずつ街灯が減ってきたころ、ふいに段箱さんがそんな質問を投げかけてきた。 『雨の日のお化け…ですか?』 「そう、お化け。今はすべて埋め立てられた住宅地だけどここは昔、川があってね。」 段箱さんは雑談でもするように得意の怪談を話し始める。 「そのころは堤防も整備されていなかったから、大雨のたびに氾濫しては人が流されていたんだ」 『うう…つらい話ですね…』 「そう、こんな大雨のときに、ね」 ―――ピシャン!! 『きゃっ!雷!?』夢主が雷の音に驚くと途端に雨が激しくなる 「大雨と雷の音で助けを呼ぶ声も聞こえず、無念に流された人たちの霊がね、こういう大雨の日には出るんだよね」 さらにピシャンと雷。訝しんだ夢主が段箱さんの箱の中の顔を見ようとするも雷による逆光と眩しさで表情はわからない。 「川がなくなっちゃったからさ。こうやって仲間を増やすしかできないんだよね。」 『段箱さん…?きゃっ』 明らかに様子がおかしい段箱さんに声をかけると、段箱さんは夢主の肩をガッとつかみ、焦点の合わない顔を夢主に向けた。 「さみしいよ、寒いよ、苦しいよ…お願い夢主、一緒にいこうよ…」 『あ、あの、段箱さん?冗談はやめてください…怖いです…段箱さん!!』 「一緒に逝こう逝こう逝こう逝こう逝こうイコウ逝こう逝逝逝逝逝逝逝」 夢主の肩をつかむ手がギリギリと力を強めていく。骨と骨の隙間に指が食い込み、鈍い痛みが走り始める。 『キャ――――――ッッ!!』 あまりの痛みと恐怖に悲鳴が上がり、膝の力がガクッと抜けた。夢主はギュッと目をつむりこのまま殺されちゃうのかな…とあきらめの気持ちになった。 その時 「おーーーい!!傘ないって聞いたから迎えに来たよぉ~~~~!!!」 『え…段、箱さん…?本物…?』 アパートの方面からさっきまでずっと聞いていた段箱さんの声が近づいてくる そこではっとして今まで段箱さんがいた方向を見ると「ちっ…」という舌打ちの音だけ残して何も、誰もいなくなっていた。 『だ、段箱さぁん…!!』 「夢主さんこんなところまで来てたの!?駅で待ってなかったの!?!?雨で濡れちゃってるでしょ!?段箱もう少し早く部屋出れb…うぉぉ!!?泣いて…!?なんで!?なんで泣いて!?!?!?」 目が合った途端泣き始めた夢主にあわあわしだす段箱さん。 頑なに作業着の裾をつかんで離さない夢主をなだめながら二人はアパートへと帰っていくのであった。 ……… 『それでッ…段箱さんが…ズビッ…怖い顔して肩をつかんできて…』 「なんてひどい男なんだ、段箱くん」 「なんで私その場にいなかったんだ…見たすぎる…」 「段箱くん女の子泣かした~!サイテー!!」 「いやいやいや!!それ段箱じゃなくて幽霊なんだって!!!」 二人の帰宅後、泣いている夢主とアワアワしている段箱さんを見て夢主への心配の声と段箱さんへの罵声が飛び交う無法アパート。 涙と嗚咽で要領を得ないなか、女性陣総出でお風呂に突っ込み髪の毛を乾かし、のだむつさんの特製ココアでなんとか落ち着かせ話を聞くことができた。 「とりあえずひとまず今日はあったかくして寝なね。ココアのおかわりいる?」 『いえ…大丈夫です…取り乱してすみませんでした…。』 「お化けなんて見たら普通取り乱すってぇ!!しゃーないしゃーない!!」 『ありがとうございます…もうちょっとここにいて落ち着いたら寝ますね』 そう力なくあははと笑う夢主。 1時間、2時間。大勢の住人がいた共用ダイニングも、一人また一人と寝るために部屋に帰っていく。 『よし、いい加減私も寝ないと…』夢主がそう呟いて立ち上がったとたん ピシャン!!とまたとどろく雷。 『ひっ、』 嫌でも数刻前の恐怖の記憶が思い出される音に、また膝の力が抜けてぺたんとダイニングのソファにへたり込んでしまった。 「わ、わわ!!夢主さん!?やっぱりまだ怖い!?怖いよね!?」 ダイニングでずっと心配そうに夢主の様子を見ていた段箱さんが慌てて駆け寄る。 『ごめんなさい段箱さん。私、力が抜けちゃって…』 「そうだよね!?こんな状態じゃ一人で寝れないよね……そうだ!ちょっとお待ちを!!」 そういうと段箱さんはバタバタとダイニングを飛び出し、数分後おっきな毛布数枚を抱えてもどってきた。 「のだむつさんからふっかふかの毛布を借りてきたよ!今日はダイニングで寝て!段箱が隣でお化けが来ないよう見張ってるから!!」 『えっ!そんな…!嬉しいけど段箱さんだって寝なきゃ…』 「いいのいいの!俺が迎えに行くのが遅くなって夢主さん怖い目にあったんだから、罪滅ぼし!」 そういうや否や夢主に毛布をふぁさっと掛け、くるくるとおくるみにすると 「ささ!安心しておやすみ!!!」その横に段箱さんがでんとあぐらをかき、夢主の頭をぽふぽふとリズムよく撫でた。 その心地よさとほんのりと感じる人のぬくもりに夢主はすっと眠りにおちた。 ――――翌朝 無事見張りを失敗し、夢主の横でぐーすか寝ている段箱さんがいたとかいないとか。 それを見たのだむつさんが「不純異性交遊!!!!!!!」と段箱さんにデスのだむつコアラチョップを食らわせたとかいないとか。

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    2024/02/15

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