同人活動でアンソロジー企画を年数回しています。
テーマを決め、だいたい10名ほど寄稿者を募集するんですけどね。今、ちょうど3月に発行する花×恋というテーマのアンソロジーにご寄稿くださった皆様の作品を読ませていただき、校正作業をしています。
他のサークルさんがどの程度校正されるかは、存じませんが……私は、友人に「鬼校正」と呼ばれるくらい念入りに行います。
校正内容は次のようになります。
誤字脱字、語句の誤用
助詞の重複、誤用
接続詞の誤用
表現が伝わりにくい場合の指摘
改行の提案
表記ゆれ(時々サボる)
書き慣れている人と、そうでない人の場合、特に助詞の重複や接続詞の誤用に差が出ますね。ちなみに、過去一度たりとも「校正の必要なし」に出会ったことはありません。
どうして校正をするのか、疑問に思う方もいると思います。寄稿者本人がチェックしたのを信じて預かればいいでしょ?と思われるかもしれません。
ですが、見落としはあるものです。また、自分では見つけることも難しいのです。
ここを直したら、より良く伝わるのに!と思うと、黙ってはいられない性分なので、預かったものを雛形に流して終わり、とはしないんです。
だって、アンソロジーは集めた物語をまとめてこその「作品」なんです。全てを読んでほしいじゃないですか。
なのに、読みづらさを感じて次のお話に飛ばれたら……悲しいです。だから、全身全霊でより良い形にしたい!と思いながら作業をしています。
ですが……中には、その思いが伝わらず「これが私の個性です」と言いきり、譲らない方もいます。もちろん、文体には個性があるのも重々承知してます。なので、そういった方にはゆるい校正になるんですけどね。基本的に、作者の個性は尊重したいという思いもあるので。
まあ、それ故か、私の校正はなかなか厳しいと一部から定評があります。笑
正直に申しますと、それが原因で離れた方もいます。
同人だから仕方ないよね。合わない人と仲良くは出来ないよね、と去るもの追わずの姿勢ではありますが……
なんと!
本日、アンソロジーにご寄稿くださった作者様から「プロの校正みたい!ココナラよりも質が高い!無料でやってもらっていいんですか!?」と、嬉しいお言葉をいただきました(*´;ェ;`*)
とても、嬉しかったです。
独学ではありますが、積み重ねてきたものは間違いでなかったと感じる瞬間でした。
以前も、プロを目指しているという10代の学生さん(と、そのお母様)から、今後もご指導くださいと、ありがたい言葉をいただいたことがあります。
私は商業作家といっても駆け出しで、ひとつも受賞をしたことがございません。それでも、今までこつこつと文法を振り返り、表現について考えてきたことは無駄ではなかったようです。
他の作者様から預かった原稿を校正することで、私自身もとても勉強をさせていただいています。
皆様、ありがとうございます!
近々、OFUSEにて、校正特典付きメンバーシップを立ち上げようかと思っています。そこに、校正サービス付きも入れようかと考えています。
もし、ご興味がありましたら、ぜひ、ご利用ください。
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