私に務安国際空港のMODの作成の要望をいただいた韓国の方から(工学部の大学生グルーブとのことです)、途中経過を教えてもらいました。残念ながら、MODは直接検証作業に使うのではなく、状況を説明するための画像作成に使うとのことです。
まず、コンクリートの土台がなく盛り土だけだったとしても時速200キロほどで衝突した場合、機体がバラバラになって炎上するのは避けられなかったのではないかということです。また、例えギアが出た状態でのオーバーランだったとしても、ローカライザの土台でギアが破損し、エンジンや翼内の燃料タンクも破損が免れず、70メートル先にあるブロック塀への衝突が避けられないため、大事故になるのは免れなかったのではないかということでした(逆向きに着陸しても、コンクリート壁はあったそうです)。パイロットの操縦ミスでも、ローカライザーの土台だけの問題でもなく、空港の構造そのものに問題があったのではないかということでした。韓国国内には同じような構造の空港が沢山あるとのことで、問題提起したいとのことでした。
日本国内の空港を沢山作ってきましたが、ローカライザーのアンテナは変形しやすいパイプ素材でできていますし、滑走路の延長線上のフェンスはパイプと金網・鉄条網でできており、オーバーランした航空機が破損しないように配慮されているように思いました。お国によって事情が違うのでしょうね。
大学にレポートとして出す予定とのことだったので、レポートができたら私にも写しを送付していただくようにお願いしました(韓国語は全くわかりません。英語に翻訳してくれないかな・・・・)。残念ながらユーチューブなど動画での公開予定はないとのことです。
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