Misskeyサーバーのバックアップ頻度や、バックアップ対象のデータについて疑問に思われている方がいましたので、アナヒビソーシャルの場合について紹介します。
なお、当内容は記事執筆時点(2025年2月8日)での情報となり、今後変更となる可能性があります。
まとめると次のとおりです。詳細は後述します。
投稿データは、1日に1回物理的に異なる場所にバックアップしています。
画像などのメディアファイルは、1週間に1回物理的に異なる場所にコピーしています。
投稿データは不定期にリストア試験を行っています。
Misskeyのノートと呼ばれる投稿データは、データベースに格納しています。
アナヒビソーシャルでは、1日に1回データベースのフルバックアップを行い、Misskeyが動いている本番環境サーバーとは物理的に異なる場所である管理人の自宅にあるサーバーに保存しています。バックアップは最低14日分保存しています。
時間帯は利用者が少ない夜中に自動で行っています。よって、本番環境サーバーが何らかの理由で利用不能となった場合は、少なくとも1日分のデータが消失する可能性があります。
Misskeyのドライブに保存されている画像などのメディアファイルは、オブジェクトストレージと呼ばれる場所に格納しています。
アナヒビソーシャルでは、1週間に1回オブジェクトストレージのデータを、投稿データと同じく自宅サーバーにコピーしています。あくまでコピーであるため、オブジェクトストレージから消えたファイルは、自宅サーバーからも消えます。
オブジェクトストレージのファイルは、そう簡単には消えないと思っていますし、Misskeyはデータベースさえ死守すれば運営は再開できます。よって、優先度は低いですが、過去の反省を踏まえてコピーを手元にも残す運用としています。
定期的にバックアップを行っていますが、そのデータを用いて復旧できるかは試さないと分かりません。人的ミスでバックアップデータが空っぽだったり破損している可能性があるためです。
そこでアナヒビソーシャルでは、バックアップした投稿データを用いて、リストア(復旧)できるかの試験を抜き打ちで行っています。
手元のパソコンでMisskeyサーバーを起動し、最新のバックアップデータをリストアし、アクセスできるかを目視確認しています。
現在は1日おきにフルバックアップをとっていますが、本番環境が故障した際に1日分巻き戻りが発生します。その巻き戻りの時間を減らすために、差分バックアップの導入を検討しています。
リストア試験も、現在は手動で行なっていますが、自動化あるいは省力化を行いより短い間隔で実施できないか考えようとしていますが、優先度は低めです。
バックアップ頻度についての紹介でした。
アナヒビソーシャルの前に運営していたMisskeyサーバーは、クラウドベンダー1社に全て預けて運用していたのですが、突然アカウントが利用不可となりサーバーを閉鎖したという苦い思い出があります。
その反省を踏まえ、バックアップが取れるものは全部取ろうの精神と、バックアップ先は利用しているベンダーと異なる場所にしようの2点があり、今のバックアップ構成となりました。
今ではそのクラウドベンダーの利用はやめて、サーバーはVPSを、オブジェクトストレージも別企業のサービスを利用しているため、データを失うリスクは低いと考えていますが、信じきれないため定期的にバックアップを取り続けます。
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