創作に関する経歴は書いておいた方がいいと思って記す。
トラはまぁまぁガチ目のオタクである両親のもとに生まれ、つまり自我が芽生えた後に小説やら漫画やらに触れやすい環境で育った。幼少期の子守をディズニーやジブリの録画で過ごし、両親は休日はゲームしているし小説も漫画も蔵書が大量にあるしで、なんか当然の帰結として姉妹も俺も皆オタクになってしまった。
この環境のおかげでジャンルや内容に縛られず手当たり次第に〝物語〟を食い散らかす活字中毒が爆誕するわけだ。どのくらい酷かったかというと家族が買った本まで手当たり次第に無断で読んでた。許可は取れよ。母親は花とゆめの購読者だったし、姉はちゃおとりぼんを経て知らんうちにジャンプ派になっていて、父親は父親でAKIRAとかナウシカの大判コミック版とか持ってる人だったので、とりあえず全部読んでた。映像作品に関しても両親がビデオだのDVDだのレンタルしてきて見てたし、母親がディアゴスティーニで購入するもんで家にあったからドラマCSIとかも昼飯時に観てた。
俺はよく雑学の豊富さを「いろいろ知ってる」と評されることが多いんだが、要はインプットの種類と量が他人より豊富だっただけなのだ。中学に上がると友人から本を借りることも増えたが、俺があまりにも早く読み切るから逆に渋い顔をされていた。朝借りた本を放課後に返していたレベルだったからな。借りれる本が無くなれば図書館に行き、適当に借りまくった。錬金術の本とか、なんであんの?みたいな本があったから気になっちゃってね……。あまりにも幅広いジャンルで借り過ぎたから、持ち出し禁止の本の持ち出しを俺だけ許可されてたな。貸出申請出来ないから顔パスである。
なんかそういう状態で生きてたから映像作品がちょっと苦手。大体俺の理解よりも遅いんだもん。
そういう〝物語〟中毒だった俺は中学生のある日気付いてしまった。(小説って実は俺にも書けるんじゃね?)と。
実際、小説というのは識字率の高すぎるこの日本では最も安易で安価な物語の記述手段足り得る。文字さえ読み書きできればよいという敷居の低さは大事だ。紙とペンがあれば誰にでも書き始めることは出来る。正確には文字の読み書きはとても高度な教育の賜物だし、日本の識字率の高さってのは世界的に見ても異常な方なんだがね。
それで俺はペンを取った。最初はノートの切れ端に殴り書き、そのうちガラケーのEメール機能で書くようになった。1メールたった1000文字しか書けない。今思うと良くそんなもんで書いてたな。俺がこの時恵まれていたなと思うのは、似たような思考で漫画やイラストを描き始めた思春期生徒同士で交流を深めていけたことだ。書いたものを読んで一言感想を言ってくれる身近な友が居たってのは重要だった。
中高のこの時期、主に書いてたのは一次創作と東方二次だったが、ネットに公開したのは書いたうちのごくごく一部だ。
初期にネットに公開してた場が東方創想話だな。
・重ねること 作者: 虎 https://coolier.net/sosowa/ssw_l/164/1332309184
・人が死ぬと咲く花 作者: 虎 https://coolier.net/sosowa/ssw_l/155/1317721241
・手を伸ばさなくても触れられる距離 作者: 虎 https://coolier.net/sosowa/ssw_l/164/1331943103
この辺かな、他のは作者名で検索して。正直この頃の俺は〝褒めてくれる友人が読んでくれればそれで良い〟というスタンスだったので、未公開の原稿が死ぬほどある。テキストで打ち込んでる分は良いんだけど手書きで書いたものはもう管理も滅茶苦茶だからどこにあるかもわからん。家のどっかにはある。そのうち手直ししてここに掲載するかなぁ。
当時は個人ブログ最盛期だったし俺も個人ブログ持ちだったけど、そっちと創作を分けたかったから、小説家になろうとにじファン(故)に登録して投稿し始めた。5年くらい続けてた。でも連載は全部途中で止まってる。よくないねぇ。
・トランジスタのラジオ回路(短編集) https://ncode.syosetu.com/n0601bl/
・東方皎月記 https://ncode.syosetu.com/n1407bf/
・有名無実のMerry Go Round https://ncode.syosetu.com/n3404bh/
皎月は俺にとって重要なキャラなんだぜ。東方皎月記はオリキャラ作品なんだが、山月記は李徴子が虎となり、更に長い年月を経て妖虎となり、大陸に伝わる窮奇に憑かれてしまうというお話なのだ。このキャラは山月記の解釈と俺の実体験で構成されていて、結果として俺は今でも白虎のままなのだった。赤いスカーフを着けた白虎、それが俺。アイコンの虎。一番好きな文体で書いてるので、今でも読んでて読み応えあるなぁってなる。未完なのがなぁ。未完は悪だ。この作品のおかげで漢詩の勉強をした。自分でも詩を作った。漢文の先生に見せたらドン引きしてた。わかる、読む方はともかく作るのはね。
あと未公開だけどVRMMOものも書いてた。一次創作は自分の〝思想〟が死ぬほど出る。そのVRMMOものも「有名無実のMerry Go Round」も男女、女女、男男のカップルが割と入り乱れていた。
尚個人ブログに関しては普通に紛失しててどこに行ったか分からない。FC2が死ぬから多分葬られる。同じ理由でにじファンで連載してた零崎人識が幻想入りするトンチキ二次小説も紛失しているが、こっちは手元には残ってるので大丈夫。
大学に入った俺はTRPGサークルに入った。サークルの同期とは今でも一緒にゲームする中だし年に一回泊りがけでボドゲとかしてる。ちなみにドハマりしたシステムがネクロニカとパラノイアとシノビガミです。そのまろび出てる〝癖〟をしまえ。
そんでSCP財団と出会った。出会ってしまったというかなんというか。当時は日本支部がまだ出来て暫くって感じで、今に比べたら落ち着いた方だった。JPのナンバーが3ケタの時代だからね。ニコニコ動画の投稿もオブジェクト紹介している人とTale紹介をしている人が数えるほどって感じ。じゃあってんで俺はオブジェクト紹介じゃない動画を作った。
・財団的解説リスト - ニコニコ https://www.nicovideo.jp/mylist/46364375
・「研究員の閑話」 トランジスタさんの公開マイリスト - ニコニコ https://www.nicovideo.jp/mylist/46364375
残念ながら諸々ライセンスの関係で今は非公開だ。語り口と「望まない遭遇はお互いにとって損失だからね」という口上が気に入られて、これでも5万再生くらいとってた。早口がラジオっぽくて作業用に流す人が結構いたっぽい。
2014年に動画投稿を始めて、2016年にサイトに参加しないと分からないこともあるとJPに加入。
・想定問題 - SCP財団 http://scp-jp.wikidot.com/anticipated-questions
・SCP-581-JP - SCP財団 http://scp-jp.wikidot.com/scp-581-jp
・SCP-840-JP - SCP財団 http://scp-jp.wikidot.com/scp-840-jp
・SCP-933-JP - SCP財団 http://scp-jp.wikidot.com/scp-933-jp
人事ファイルも作った。
・烏丸教授の人事ファイル - SCP財団 http://scp-jp.wikidot.com/author:transistor-k
この人事ファイルのキャラクター、烏丸教授と白月研究助手に俺の〝癖〟を詰め込み過ぎて、結果として自分の作ったキャラのカプにドはまりするという状態になった。俺のベストカップルなんだ皆見てくれ。演説ログは11個あるんだ。
でこの時の活動の一環で収容違反インシデントというイベントにも出た。サークル側で。帽子とピンバッジとかを持ってニコニコ超会議に向かったのさ。2018年とかだっけか?
ちなみに財団で活動していた時期に動画製作が出来るようになったので、突然思いついてUnderTaleのオルガーニャアレンジなんてものを投稿したりした。
・【Undertale】ASGORE / Organya2 Cover (洞窟物語/Cave story) - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=DD7VymSVPxQ&list=PLRYXNLxqOiZBuZrMb88T2ICk3_h8XKR5Y&index=3
・【Undertale】Death By Glamor / Organya2 Cover (洞窟物語/Cave story) - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=BVNwk_7nM14&list=PLRYXNLxqOiZBuZrMb88T2ICk3_h8XKR5Y&index=6
・【Undertale】Megalovania / Organya2 Cover (洞窟物語/Cave story) - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=txoyLETL2f8&list=PLRYXNLxqOiZBuZrMb88T2ICk3_h8XKR5Y&index=7
オルガーニャってのはかの有名なフリーゲーム洞窟物語のBGM等で使われているシンセサイザーのことで、このソフト無料で公開されてるのよね。音が好きだったので頑張って打ち込みをした。イラストも自作である。何人かに好きって言って貰えて嬉しかった。
就職してからも財団の活動はしばらく続けてたんだけど、環境の変化とかで時間が取れなくなっていって、5年くらい創作活動が下火になってた時期があった。じゃあこの時期何してたかっていうとツイキャスでゲーム配信してた。
・トランジスタ - ツイキャス https://twitcasting.tv/try_sound/archive/
この時期はゲーム三昧でしたね。アウトプットが少なかっただけで普通に充実してた。配信アーカイブはNueclear Throneのがキレッキレでおすすめ。大体酒が入ってる。
なんかひよっこの創作者って何もアウトプットが出せてないって直ぐ病んだりするけど、個性ある知性なんだからそのくらいしょうがないじゃんね。創作者はクリエイティブ・プロダクティブじゃないといけないなんて決まりはどこにもない。インプット貯め込む時期だと気楽にしてればいい。スランプですぐ筆折るとかいう奴も全然分からん。一旦置いてまた取れば良いじゃんな。マジで分からん。
ここまで読んでたら分かるだろうけど、俺はメインは文字を書くことなんだけど、イラストもそれなりに、打ち込みもやるし動画ソフトも触るしグッズ製作も配信活動もしてた。やれそうだと思ったらとりあえず手を出すタチ。あとやってないのは歌って踊るだけと言われていた。流石に過言。
俺のジャンル変遷というかカプ歴の最初はハボロイ。すごいとこ推してたな。そのあと東方に触れてカプ歴が一旦ぐちゃぐちゃになり、レミフラ、レイマリ、マリアリ、フラマリ等メジャーカプから、レミレイ、幽アリ、文チルなんてマイナーカプまで推す雑食ぶりだった。
蓮メリに一旦落ち着いて、そのあとは烏白(自キャラ過ぎる)の話をし続け、FF14にハマってミド光、あのハー(エメ光)でじたばたして、ライヒ民になりタニャヴィシャにハマり、フェルムコとヴェルリムシエを推していた。
そんで2年前に水星の魔女はスレミオで気が狂った。
気の狂い方が凄くてまたペンを取った。
・トランジスタ - pixiv https://www.pixiv.net/users/26728940
今はスレミオを鬼のように書いてる。
以上、俺の創作歴でした。
昔の創作物晒すのって恥ずかしくない? と思うかもしれないけれど、意外と俺は恥ずかしくはない。むかーしの俺が書いたまだ技術の拙い時期なんて今の俺からしたらほぼ別人みたいな感覚だし、当時の俺にしか書けないものがあって今の俺にしか書けないものがあるからね。っていうか3カ月もすると何をどう書いたのか忘れるから、普通に自分の作品で楽しめる便利な頭してる。
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