【新規展示】
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『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』
https://museum.dajya-ranger.com/?074170fa77
本作は劇場版「さらば」の結末が違うTV版「ヤマト2」の続編で、当初は「TVスペシャル」として放映され、後に劇場でも公開された。
時期的に劇場版「銀河鉄道999」と重なったこともあって、松本零士先生は前作ほど関与しておらず、松本色が薄い作品でもある。
そもそも、なぜ劇場版「さらば」とTV版「ヤマト2」で結末が違うことになったかと言えば、プロデューサーの西崎氏と松本先生の作品に対する考え方の違いがあって、双方でモメたことによる。
松本先生は特攻を美化してはならないという考えで、主人公である古代進を生還させるテーマを持っており、それが「ヤマト2」で活かされた形だ。
そして本作は「ヤマト2」から1ヶ月後のストーリーとなっている。
個人的に本作(厳密に言えば「さらば」と「ヤマト2」)で西崎氏と松本先生との間で生まれた軋轢が、次第に深くなったのではないか、と思う。
とは言え、劇場版「永遠に」とその続編でTV版「ヤマトⅢ」と続くので、後に著作権を巡っていわゆる「ヤマト裁判」が発生するが、この時点ではそこまでコジれてはいない。
ゆえに、リバイバル版「ヤマト」シリーズで松本先生のクレジットが一切出ていないのは「ヤマト裁判」での和解によるものだと推察するが、「なんでヤマトのリバイバル版なんかを今さら?」と思ったし、今でもそう思っている。
いずれにせよ、物語的に「さらば」で終わったハズのアニメを製作し続け、私を含むファンは「またか」と愛想を尽かし、さらに裁判にまで発展したのだから、一連の「ヤマト」作品は本当に後味が悪い。
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