こんばんは。坂月さかなです。 現在「星旅少年」という漫画をPIE internationalさんのサイトで月1連載しています。 https://pie.co.jp/series/4858311/ 「トビアスの木」から放出される毒により、人々が「覚めない眠り」につき始めた、ある時代。 星旅人の「登録ナンバー303」は、穏やかに終わりを迎えていく星々を訪れ、その文化を記録・保存していきます。 新しい人や風景との出会いと別れ、そしてトビアスの木の謎。 303やいろんな登場人物たちと一緒に、知らない場所を旅するような気持ちで眺めてもらえたら、と思っています。 現在4話まで、全て無料で公開中です。 お暇な夜にでもぜひ読んでみてください。 ●「星旅少年」について 2021年4月、PIE internationalさんから「プラネタリウム・ゴースト・トラベル」という作品集を出版しました。 この作品集は、「ある宇宙」の長い歴史の中の「トビアスの木」にまつわる物語を、イラスト・漫画・絵本の形でまとめたものになっています。 その中の漫画が「星旅少年」といい、今回連載している「星旅少年」も、同じ主人公である「登録ナンバー303」の物語になります。 この連載は作品集全体の続編…というか、補完的、もしくは総括的な立ち位置になる長編漫画です。 作品集と連載、それぞれ単体で楽しんでいただけますが、両方読むと、ああこうやって繋がってるのか…というのがわかるような仕掛けを色々構想しています。 作品集はかなり難解というか、想像に委ねる部分を意図的にたくさん作っていたのですが、今回の連載ではその欠けたピースがいくつか補われるような、そんなイメージです。 ●制作裏話 当初は毎月26p前後くらい描こうかな?と思っていたのですが、どんどん伸びて、ここのところは42pで落ち着いています。 しかしネームの時点で50pくらいになって泣く泣く削ったり全ボツにしたりすることも多いです。 例えば、3話の「夜天図書館」はすごく難産でした。 「先生」と「生徒」が出てくる話なんですが、どうしても思った雰囲気が出せず、一旦ボツにして、「先生」だけが出てくるお話に作り直したことがあります。 しかしそうしてもうまくいかなかった上、すでに「生徒」にかなり思い入れを持ってしまっていたせいで、「生徒」の存在を削ってしまった時の寂しさで辛くなってしまい、結局は元のネームを復活させて加筆修正し、現在の形に整えました。 結果的に、「生徒」は「ククロナ」という名前で4話に再登場することになり、今後も重要な役割を果たしてくれそうな気がします。 とてもお気に入りのキャラになりました。 ●制作過程 最近は、ネーム(漫画の下書き、設計図)から全てiPadのクリスタでやっています。 どこでも描けるのがとてもいいですね。 制作の流れとしては、まずスケッチブック(ここはアナログ)に描きたいことをバーっと書き出し、起承転結を考えます。 それをみながら、ここまで何ページ、という感じでざっくりページ配分を考え、iPhoneのメモ帳にセリフをざっと打ち込んでいきます。 それを元に、自作の「コマだし用紙」に全コマを書き出していきます。 これは今製作中の5話から始めた方法なんですが、良い感じです。 コマだし用紙とは、10×10のマスが描いてあるA4サイズの用紙です。 この小さい100マスに、漫画に書くことになるコマを全て描いていきます。 (小さいのでセリフだけ書いたり、棒人間で描いたり。) こうすると、コマ割りを考えることなく流れだけを考えることができるし、修正も楽ちんなので、良いです。 この時点で流れがおかしい(間が足りないなど)というのは意外と決まってしまう気がするので、通して眺めたときに違和感がないように頑張ります。 自分の場合40pだと大体150コマくらいになればちょうどいいかな、という感じです。 そしてそれを見ながら、新しい用紙にコマ割りしたネームを書き、担当さんにお見せします。 フィードバックをもらって直してペン入れ、で完成です。 ペン入れの時は動画をよく見ます。 最近だと攻殻機動隊とか、ヒカルの碁とか見てました。 さて、今回のお話は以上で終わりです。 PixivFANBOXでは支援者さん限定で世界設定等の裏話を毎月更新しているので、ご興味があればそちらもご覧ください。 OFUSEはどんなことを書こうか悩み中です。 画像埋め込みがまだできないので、日記とか書く場にできるといいかもしれません。 投げ銭付きのコメントができる機能もあるので、気が向いたときにでもいただけると励みになりますが、無理なさらずで大丈夫です。 でも感想は本当に、何よりの励みです。 (特に4話は「このキャラが好き」という声をもらえて、キャラ描くの苦手だったんですがすごく嬉しかったです。これからも頑張ろうと思えました…) でも、作品読んでもらえるだけで十分嬉しいです。 単行本も出る予定なので、良かったら買ってやってください。 では良い夜を!
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