140字小説「一冊に」

世界を一冊の書物に著すことが新しい使命になった。陽だまりの温もり、労働の汗、健康な食事、芸術の歓喜、心許せる友、最愛の人、別離、幻影。羊皮紙に写す万物は全てが君だった。君の居ない世界は無意味で存在しない。望まない帰結に堪えきれず焚いた。脆い世界を綴る書物は美しいのか、マラルメよ。

2021/11/05、Twitter 11月の星々に応募

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