ハロウィン・パジャマの脚本初稿です。 脚本というより字コンテみたいな感じ。 5分で収めるためにはいろいろ工夫が必要ですが、基本的にこのままいく予定。 75カットに収めるためには、長尺のカットがいくつか必要です。 ------------------------------ 0:00〜0:30 ハロウィンパジャマ登場、バトル、敵を倒す ハロウィンパジャマの顔のアップからカメラ引いて、滑空する姿と流れる夜の街並み 視線の先に逃げる敵、カメラ、敵の顔に寄る ニヤリと不敵な笑みを浮かべ、突進するハロウィンパジャマ 敵の腕の鎌と切り結ぶハロウィンパジャマの大鎌 (その様子を遠くから見ている地縛霊) 敵の攻撃を回避し、体勢を立て直すハロウィンパジャマ 敵に追いつき鎌を振りかぶり振り下ろすハロウィンパジャマ 朝、目覚める蘭 ベッドから身体半分落ちかけている蘭 寝ぼけ眼の蘭のアップ。蘭「またなんか変な夢を見たような」 起き上がり、背伸びして、ノロノロと部屋から出て行く蘭 メインタイトル「ハロウィン・パジャマ」 ------------------------------ 0:31〜1:00 学校、ハロウィンパジャマの説明 学校の教室、うんざりしている様子の蘭 地縛霊ちゃん、蘭の前でニコニコしている「なぁに蘭ちゃん浮かない顔」 蘭「だから、どうして私の夢の中の事をレイちゃんが知ってるのよ」 霊「だって私は地縛霊だから、蘭ちゃんの事はなんでも知ってるよ」 蘭、霊の頭の上の天使の輪を見る 蘭「地縛霊なのに天使の輪って、おかしくない?」 霊「可愛いでしょ?」 蘭、うんざりしている表情 友達との会話、先生の噂話 女の子A「聞いた?先生、また道玄坂を男の人と歩いてたらしいよ?」 女の子B「道玄坂…ってことは」 女の子C「やーらーしーしぃー」 女の子A「しぃかぁもぉ、今回は前回と違う人だったんだって!」 女の子B「げげっ!やばっ!」 女の子C「二股?それともパパ活?」 ------------------------------ 1:01〜2:00 先生登場、悩んでいる様子 教室の扉が引かれ、先生が入ってくる。浮かない表情。 あわてて席につく女の子たち 教壇に来て、軽くため息をつく先生 先生「はい、皆さん、おはよう御座います」 地縛霊ちゃん、蘭にちょっかいを出す 席に着いていない地縛霊ちゃん、蘭のそばに来て囁く 霊「ね、蘭ちゃん、パパ活ってなぁに?」 蘭「話しかけないで。席について。先生きてるでしょ」 霊「二股は?」 蘭「知らないって!」 先生「麝香さん、どうしましたか」 蘭「な、なんでもありません!」 蘭の隣で先生に手を振る霊 しばしの間があって、蘭に告げる先生 先生「人の噂話はいけませんよ」 霊「ネグレクトおっつ」 噂話をやめるよう言う蘭 昼休み、学校の校庭端、遊具に腰掛けお弁当を食べている蘭 霊「叱られちゃった」 蘭「あんたのせいでしょ!?」 霊「ねぇねぇ、パパ活ってなーにー」 蘭「噂話なんかしないの!」 笑顔で「優しいんだぁ、蘭ちゃん」舌打ちする地縛霊ちゃん 霊「優しいんだぁ、蘭ちゃん」 蘭「そんなことよりお弁当、今日も無いの?」 霊「幽霊で天使のレイちゃんだよ?食べなくていいの」 蘭「バカ言ってないで、半分あげるから」 差し出されたサンドイッチ 舌打ちする地縛霊ちゃん 霊「ほんと、優しいんだぁ、蘭ちゃん」 ------------------------------ 2:01〜3:00 放課後 夕方、下校していく生徒たち 人気の無い廊下 人気の無い教室、蘭が自分の机で居眠りしている 居眠り 眠る蘭のそばにやってくる霊 霊「あらあら、まぁた居眠りしちゃって。しょうがない娘ですねぇ」 霊、蘭のそばに座り、頭をくっつけるようにしてうつ伏せる 霊「おやすみなさい、ハロウィンパジャマ」 夢の世界 蘭、ハッと気がつく。 周囲の様子を伺う。 薄暗い夕方の荒野。 蘭「この夢は、初めてかも」 忍び寄る敵、鬼のシルエット ススキなめて、蘭の姿 カメラの方を見る蘭、カメラ、身を隠すようにPAN 警戒している蘭 ------------------------------ 3:01〜4:00 危機、襲ってくる鬼 ススキの中からジャンプしてくる鬼 驚く蘭、走って逃げる 追ってくる鬼「嫌い!嫌い!嫌い!」 逃げる 転がりながら逃げる蘭 落ちている棒を拾い、威嚇する 怯まない鬼 バトル劣勢 木の上から見下ろす霊 霊「はじまりはじまり〜」 悲鳴を上げながら逃げる蘭 追いかける鬼 ハロウィンパジャマに変身 意を決して身構える蘭 ハロウィンパジャマに変身 ------------------------------ 4:01〜5:00 バトル逆転 一気に畳み掛けるハロウィンパジャマ 押される鬼「嫌い!嫌い!嫌い!」 攻めるハロウィンパジャマ 鬼の面が削がれ、中の顔が見えてくる 決着、鬼の正体は先生 鬼の面が割れ、先生の顔が現れる 先生「嫌い!嫌い!嫌い!」 先生「みんな嫌なの、言うこと聞かない生徒も、弱みに漬け込む男たちも」 車の助手席で目覚める先生 車の助手席、荒い息で目覚める先生、思い詰めた表情。 先生「もうこんなことやめます」 男「かまわんが、学校にバレたらまずいんじゃないのか?」 先生「あなたも、奥さんにバレたらまずいよね」 ボイスレコーダーを再生する 男(録音音声)「キミのバイト、学校には黙っておいてやる。だから、わかるだろう?」 先生「あなたの友達のぶんも、全部あるから」 渋面の男 目覚める、蘭 静かに目覚める蘭 教室に1人。霊の姿は無い 蘭「またなんか、変な夢を見たような」 舌打ちする、地縛霊ちゃん 廊下の壁にもたれている霊、舌打ちする 霊「あんな先生、酷い目に遭えばよかったんだ」 頭の天使の輪を外して、乱暴に投げ捨てる霊 プラスチックの音をたてて、転がる天使の輪 終わり
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