140字小説「風土病」

#呟怖 子供の頃、故郷の風土病に罹った。一命を取り留めたものの村を追われた。時は流れて還暦の今夜、始まる。月は無い。痛みを与えて恍惚する私から人々は恐怖に懐かれて奇病に感染する。全身痙攣して米搗虫のように打ち撥ね、幻覚に憑かれて猛り狂い、事切れるだろう。或る新月の長老の秘儀に疼く。

2022/01/30、Twitter 第6回空踊怪談賞に応募。お題は「恐怖と郷愁」

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