多分このサイトの主題ではないのだろうけれど、せっかくブログ的なものが備え付けられているのならと曲について喋ることをしてみようと思います。 作者本人の解釈だったりを聞くのが苦手な人はそっと閉じてください。 初回はデバッグルームという曲です、昨日(2023/05/04)投稿しました。 まずは少し前にも書いた「変化」についてのお話。この曲では今までの曲と意図的に違う箇所があります。 わかりやすいところでいうといつもよりシンセが多めです。 音の面での見直しですね。 僕の曲においての、自覚のある欠点の一つが「同じような音色の曲が多いこと」でした。 これは個性として昇華させている人も多い事柄のような気がします。絶対的に悪いことだと思っているわけではありません。 単に僕にとっての僕のそれが欠点に感じる、ということです。 僕は音色単体の主張が強い音を避けていました。丸い音ばかり使っているというか…感覚の問題なので説明が難しいですね。アタックが強すぎると使ってなかったということです。多分。 理屈はわかりませんが、これによって、はっきりとした輪郭のシンセを使うことがかなり少なくなりました。(5年前くらいはちょっと使ってた ) 今回の曲『デバッグルーム』では、意図的に電子的な音が多めになっています。曲の雰囲気にも合ってますからね、合ってますよね。 他には ・ちょっとだけサビを「キャッチーにしよう」と思っていました。なっているのかは知りませんがよく動いてますね。 ・低音が結構目立っていると思います(自分の感覚)。楽器全体的に低くなって、音域がボーカルと被らないようになった…のかなという想像をしています。詳しくは知りません。 とまあ作曲についてはこんな感じです。 続きまして歌詞の話。 ※動画では歌詞表示が普段の僕の汚い字なので見辛いと思います、一応YouTubeの概要欄に歌詞が載ってるので気になったらそちらを参考にしてください。 歌詞の話…とはいっても詳しい解説をしたりするわけじゃないです。 別に解説が野暮だとかそういうのじゃなくて、書いた時の心境はその時でしか正確に書けないことが多いからです。 僕も実質これを見てる方と同じくらいの立場なんです。許せ。 この曲に限らず、僕の歌詞の9割5分以上くらいは「自分の思ったこと」です。 比喩というフィルターを通すことは多々ありますが、フィルターを通した自分の感情だったりが非常に多いです。 (一応例外も存在はする) なのでかなり気持ちの表現としては偏っています。 暗めとされそうな歌詞の曲が多い理由はこれですね。 「デバッグルーム」での感情は、僕の曲の中でもかなり多い「自分の存在に対しての疑い」が近いと思います。 ここでの「疑い」というのは必ずしも悪い意味ではなく、 (厳密には違いますが)「知ろうとして思考すること」に近い表現です。 僕が自分を否定するのは、否定するべき部分とそうでない部分を区別するためでもあります。 「これでよかったのだろうか」。そう思おうが思わなかろうがどっちでも同じで、思ったところで疲れるだけだったとしても、そういうことを考えている自分でいたいんです。面倒くさい性格をしているので。 かといってこの曲は自己否定で完結している曲ではありません。 むしろこの曲から一文を切り出して表現するなら。 僕は、「大気圏の外であなたを待ってる」を選びます。 先ほどの自己否定の話にも繋がりますが、僕は自分が嫌いです。 でも、多分僕は僕を好きでもあると思います。嫌いの方が強いですけれどね。 自分のためにも自分の悪い部分は知っておきたいと思っていて、それは「今の自分」の外側に「今の自分より(自分が)好きな自分」になりたいからです。 これが「大気圏の外であなたを待ってる」ですね。 ややこしいけど「あなた」も「私」も僕です。 こういうのをしがちです。自覚あり。 ------------------------------------------------------------ ▶︎余談◀︎ 僕の前回の投稿曲「さよなら日常」という曲があります。 こちらでも大気圏という言葉を用いました。だいたい同じ意味です ------------------------------------------------------------ タイトルは今言った話からデバッグみたいだなぁって思ったのでつけました。 あなただの私だと言ってるせいでややこしいですが1人で完結しています。動画で描いてる部屋もかなり自分の部屋を見て描いてました。 でもきっとこんな気持ちの人って僕だけじゃないと思うんですよね。 この広くはない部屋から、別の同じような場所にいる人に響いたらちょっと素敵じゃないですか。小さい宇宙みたいで。 じゃあ最後に格好つけて終わります。 大気圏の外で「あなた」を待ってる。
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