式姫イラコンに応募した作品の最後、やたのひめです。 こちらもメイキングを、と思っていたのですがメイキングの写真が見つからなかったため、完成画像のみとなります。 それだけではさすがに味気ないのでこちらの作品の制作過程(小烏丸、鞍馬とは別視点)などを説明しようと思います。 ①②で紹介した小烏丸、鞍馬はイラストコンテストをかなり意識した作品でした。その為3作目は自分の趣味を強調した作品にしようと思い、他の応募作品を見ながら「こんな作品好きだな、描きたいな。」と思ったものや、普段描くテーマなどを思い返しながら、よく描く水辺と月をモチーフにした作品にしようと思い、やたのひめと水辺と月を描くことにしました。 ここで悩んだのがどうしてもモチーフを限定してしまうとポーズや構図などが似たようなものになってしまうので、なるべく今までと被らないようにしようということでした。 色々悩んだ結果、やたのひめの翼を見せるよう背面で、かつ、人物の顔が画面下半分側にあり、こちらを見上げるという構図でした。 ちなみに私がイラストコンテストや公募展などに応募するのが好きな理由の1つは、どうしても趣味で描いていると絵に甘い部分が出てきてしまうことが多いため、なるべく気を抜かないような作品作りをする機会を作っておきたいためです。 実はこのやたのひめの作品もかなりおかしい部分があるのですが、全部説明すると大変なので目立つ箇所だけ抜粋していきます。 ・顔のバランス (目は右上がりラインなのに前髪・眉のラインが右下がり、目の大きさのアンバランス) ・右肘から手首にかけての腕の細さ (水や髪の毛などで目立たないにしてもデッサンの狂いが目立つ) ・扇で隠れている顔の下半分のバランスの悪さ 私の場合、こういった趣味全開の絵を描くとどうしても人物デッサンや顔のバランスがおざなりになりがちで(元々背景などを描くほうが好きなので)そういったよくない癖を直したいという理由も大きいです。 よく「これ以上描いてもクオリティに関係ない」と描き込まない所をあえて作っていますが、顔のバランスなど多くの人が一番注目するであろう箇所を手抜きするのはこれとは全く別物だと思っているので、趣味絵でも気を抜かずしっかり意識していくのは恐らく自分にとっては永遠の課題だと思っています。 以上で式姫イラコン絵のメイキング&解説もどきを終わりにしようと思います。 しばらくはまたこちらの更新はお休みになるかと思いますが、次回更新するときは個展の時などによく聞かれる「この絵はどうして描いたのですか?テーマは何ですか?」などに少し答えられればと思います。 ここまでありがとうございました。
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