使用したイラスト枚数125。 製作期間6ヶ月。 現在限定公開、再生リストに収納中。 3部作で構成を練って製作した1作目。「年齢操作と解釈できる描写」があるので再生リストを整備した。 描写に対する措置もあるけど解釈の幅を限りなく広く持たせるためでもある限定公開。 3部作にはそれぞれ課題を設けて製作。 1作目は「キャラクターの心情や関係性をいかに少ない動きの中で表現するか」だった。 眠っているキャラたちの姿勢や顔の向き、何に手を伸ばし何を掴んでいるか、それによってどんな関係性が伝わるかを考えながら描写していった。 課題と別にテーマを「休息」と設置。 永続的なものか束の間のものかの解釈を各々に任せ、「常に全力で走り続けてきた彼らが休息を許され足を止めた瞬間の姿」を描写した。 子ども→無条件に庇護されるべき存在 靴→歩む・前進するために必要な道具 花畑→身体を預けて休むことができる安全地帯 上記を踏まえながら、 ・彼らの服を着た子どもたちは靴を履いてない ・相棒組は花畑に完全には身体を預けていない(座ったまま眠る部長とマントの上に横になる先生) ・総統の服を着た子どもだけサイズの合った靴を履いている ・総統の服を着た子どもの、蹲り花畑から目を背けても映りこむ色 ・総統だけ花畑ではなく棺に身を預け眠り、のちに起こされそのまま歩きだしている(総統の足元には花畑は広がっていない) という点に着目すると、今度は彼らの中で数人がより抱えている責任や重圧が見えてくるかもしれない。 余談・棺の中身 各々の解釈に委ねた部分。鋭い考察や意見も散見されて、実はプロットを立てた段階では書記長は胸元に粛清剣を置き棺の中で眠る姿で描写されていた。テーマの統一と解釈の幅を広く持たせたくて今の形になった。 余談2・未公開(未製作)の2番 初期プロットではフルで考えてた。それに伴い薬理の面々がゲスト出演する案もあったけど、全パートが上手く思い浮かばなかった+テーマがブレるので音源を編集し今の形になった。 余談3・ノイズ音 音源を編集するにあたり、技量不足でどうしてもノイズが乗ってしまい最終的に該当箇所にノイズ映像を一瞬乗せて誤魔化s演出しているシーンが1ヶ所ある。 余談4・ノイズ映像 サビ、子どもから元の服の持ち主たちに切り替わるシーンの合間に、それぞれメンバーカラーのノイズ映像が数フレームずつ挟んである。ノイズ映像のフレーム数は各組で異なり、総統・書記長・外交官・相棒組が他よりやや長い。「ノイズ映像が長い=庇護対象である子どもの描写が短い」と捉えると、これもまた解釈や考察の材料になり得るかもしれない。 子どもから元の服の持ち主たちへのシーンチェンジには元々メンバーカラーの花弁が舞う予定だったけど、うまく表現できずに今のノイズが挟まる演出になった。音にしろ映像にしろ、ノイズは当時の作者にとって技量不足の象徴だった。 製作当時色々と考え込んでた時期で、「技量向上もともかく熱量も負けないようにしよう」と3部構成の作品の製作に至った。今までの作品に比べてカラー演出が多いのもその影響。構成練る期間も合わせて3作完成させるまでに約2年かかった。1作完成するごとにテスト視聴を頼んでた身内から毎度正気を疑われた。 サビ前に一瞬映る「瓦礫と旗」「窓と執務机」は2・3部にも登場するシーン。 伏線の他に絶対3部完成させるというモチベーション維持と覚悟の意味合いで描写していた。
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