9月から某界隈で生じた怒涛の事象に関し、作者の周囲で起きた事、見えたものの事、感じた事を備忘録として紙面に綴っていく。思い立ったら追記したり書き直したり、筆を加えていくと思う。 1日に投稿された声明を聞く。目前が暗くなり、なぜ、いきなりそんな事にと狼狽したが、動画から聞こえてきた今までに聞いたことのないような先生の悲痛な声色に「当事者の彼らがこれほどであれば完全に外野たる自分にできることはない」と静観することに。無力感、やるせなさ。pixivの方に既存作品に関する方針を出す。周囲のFAを投稿していたクリエイターたちが軒並み作品を削除・非公開にしていく様子がとても寂しく感じた。作者は御本家のファンであり、同時にFAを手掛けるクリエイター方のファンでもあるので。 運営側・メンバー側からの近況報告を確認。思うところありつつ憶測に基づく発信は避けるべきと静観。メンバー側の新チャンネルを視聴。第一声の「久しぶり」という声を聞いてひどく安堵した。近況報告で聞く辛そうな声色ではない、仲間内でゲームを楽しむ笑い声を聞くことができてよかったと心底思った。この頃は自分の作った動画を観返せないほど情緒が不調だったが、願わくば当事者たちが納得いく形での解決をと描いたイラストが最終更新FAログに載せてある。 中旬に運営側から近況報告。思うことは色々あったけど、そう期間を開けずにメンバー側からも声明があるだろうと何となく感じ、静観。翌日と翌々日に投稿された各メンバー側の声明を聞き、事態がある結末に着地したのを察知。自分自身がすんなりと受け入れられるかは別として、当事者たるメンバー陣が覚悟と納得のうえで下した決断であるならと。約半月終始ハラハラとして落ち着かなかった気持ちがほんの少しだけ解ける感覚がした。既存作品の方針を更新。一区切り設けるために製作途中だったFAログを投稿。自身の情緒との兼ね合いでコメント欄は閉じた。 下旬の肝試し。メンバー陣が予定通り参加し、めいいっぱい楽しむ姿を見ることができて心底嬉しかった。主催様の寛大な計らいや、周囲の所縁あるクリエイターの方々の歩み寄りの様子にも感謝した。今回の事象で、彼らの本来の誠実な人柄や今まで築き上げてきた縁が当人たちに否定されなかったことに安堵した。 復活配信。久しぶりに聞く声や節が記憶と違わなかったことに驚きと安堵。かつてのメンバーと道を別けても貫きたかった信念と決断ならばと。風の噂でXに7年ぶりの投稿があったと聞く。もう少し早く戻ってきてくれてたら全員揃った所が見られたのか、否、この現状にならねば叶わなかった浮上なら、長年密かに願い続けてきた全員集合は元々叶うことがなかったのか。驚きと歓喜と他の気持ちが綯い交ぜになった。 翌月中旬、各連載漫画の進退や運営側からの近況報告、最新のブロマガが投稿され、第二次組織の幕開けと同時に改めて一つの組織の幕引きを察知。開示される情報の真偽や各方面への対応など思うところはたくさんあるが、紙面に書けるのはただただ皆健やかであれと。この事象の渦中にいたメンバーの方々や影響を受けた各企業・作家・クリエイターの方々、彼らを見守り事態の好転を願い続けていたファンの方々が今後心穏やかに各々の望む道を歩めるようにと願うばかり。 この事象が起きてから約1カ月半もの間、作者が投稿した動画にも現状への嘆きが滲むコメントを多く頂いた。おすすめで目に止まり辛い思いがフラッシュバックする者がいるなら削除せずとも限定公開にした方がいいかと悩んだ時期もあった。でも前述した通りFAクリエイターの方々が作品を消していった流れに寂しさを感じたのもあり、何より辛いというコメントの中にも「やっぱりこの組織が好きだった、今でも彼らが好きだ」と綴っているものを見かけ、今も通常公開にしている。皆一様に拙作の向こう側にいる組織やメンバーの方々に思いを馳せてコメントを書き込んでいるので、それらを読む感覚としては故人を悼み墓標に手を合わせにくる者を少し離れたところから眺める感じ(伝わるのかコレ?)。かつて同じように組織を応援し、彼らの活動を見守ってきたいわば同志の方々が何かしら気持ちの落としどころを探る手助けになれればいいと思う。 今現在でも、情緒が落ち着かない者は多いと思う。何か誰かを失う事に対し覚悟を決めるのも、何か誰かを失った後気持ちを整理して立ち直るのも本来ならとても時間をかけて行うものであり、1カ月半では到底足りない。開示される情報や現状に疲弊したり過去に思いを馳せ縋ったり、新体制を受け入れられず片方の組織へ不満を抱いたり元凶のような存在を求めたくなるのも何らおかしい事ではない。 彼らが築いた過去は消えないし、彼らは生半可では倒れない。メンバーの方々が視聴者へのコンテンツ供給を最優先に動き各方面へ邁進する姿に引っ張られ急きがちになってしまうが、思い入れがあるほど、かつて彼らを強く応援していた者ほど立ち直れなくて当たり前、立ち止まって当たり前だと思う。 もし少しでも違和感を抱いたり悩んでいるなら、時間をかけてゆっくり整理していい。疲れたなら立ち止まって休んでもいい。受け入れられないと感じたなら少し距離を置くのもいい。感情に任せて言葉を投げて、結果傷つけてしまえば必ず自分が後悔する。今一度疲弊している事に気付き自分自身を労わってほしい。メンバーを、メンバーと組織を応援し一緒に盛り上げてきたかつての同志を傷つけてしまわないように。いつか認められない存在への棘ある言葉より、改めて自分が応援したいと思った存在へ声援を贈れるように。思考が止まないなら、温かい飲み物を飲んで腹をあっためて、横になって目を瞑るといい。どうかゆっくり心身を休めてほしい。 関わる全ての人間が健在であれと思う。メンバーが、かつて惜しまない助力をしてくれたクリエイターや作家の方々が、かつて同じ組織を全力で応援した同志たちが、これから先の道でも変わらず健やかであれと切に願う。
コメントするにはログインが必要です