今回は少し余裕を持って作りたいので、建物のモデリングについて分かりやすく解説しながら作りますね。 できるだけ水平方向から撮られた写真を元に建物の形を写し取ったら、次に写真をオブジェクトの横に並べ、窓の大きさや数に合わせて縦横に刻みを入れていきます。この時に、窓の位置やバランスを写真にピッタリ合わせるのがコツです。重ねると見えないので、位置を縦横に移動しながら並べて刻みを入れています。 モデリングというよりも、三次元のトレースですね。元の絵に薄紙を載せて、元の絵を写し取っていく。あれを三次元でやるわけです。全体の写真がなくても部分部分の写真があれば、モンタージュのように全体を把握できます。 窓の刻みは、建物の面ごとに行います。この管制塔は、コントロールルームが乗っている4階建ての部分の手前の平屋部分で窓の刻み方が違いますね。こういう時には、上の階に合わせて刻まれた1回部分の面を1回全部削除し、面全体を張り直した上で、刻み直します。この作業を完璧にやると、完成した建物に写真を被せると窓の位置までスンプン違わずにピタリと重なります。 1面の刻みが終わると、刻みが必要ない部分を削除して張り直していきます。面の数が少ないほどシステムへの負荷が少ない「軽い」モデルになります。 どんなに複雑に見えるな建物でも、すべて同じ手順です。複雑な建物は面の数が多いだけです。以外と単純作業ですし、頭も使いません。慣れてくると、何も考えずに写真を移動しながらどんどんと刻みを入れられるようになってきます。私は3年間来る日も来る日もこの作業を続けてきたので、何も考えなくても手が動くようになりました。
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