本部庁舎の型取りと窓の刻みが終わりました。何回か紹介してきましたが、刻みは出来上がりの良し悪しを左右する大事な作業です。縦方向には、窓や庇の位置で刻みを入れるのですが、横方向の刻みにはいつも苦労させられます。 窓の数を数えたり窓と窓の間の距離を見て刻みの数を決めるのですが、最後は試行錯誤するしかありません。この建物の場合、横に60個に分割することで何とか窓がバランスよくおさまりました。 この建物は、窓のある壁が少し引っ込んでいますね。それぞれの階ごとに庇が出ている。こういう建物の場合、私は凸部を引き出して膨らませるのではなく、凹部を押し込んで作るようにしています。私の作り方だと、長方形の図形を分割して、押したり引いたりして変形させて造っているので、建物の基本部分は元々一枚のメッシュだけでできています。折り紙みたいですね。 私がBlenderでモデリングを学んだ動画が、3Dプリンターで印刷するためのモデルを作る講座だったこともあり、こういう作り方になっているのですが、メッシュを継ぎ足していく作り方もあります。中には本当の建物のように、設計図を自分で書き起こして梁を造って柱を立てて建物の部材を別々にモデリングして嵌め込んで作られている方もいます(たぶん建物一つ作るのに、何ヶ月もかかります。作品にはいつも脱帽です)。 SketchUpもBlenderと同じくらい、シーナリー制作でよく使われているソフトですが、こちらはCADに近い操作性で、Blenderが元の図形を変形させて形に合わせていくのに対して、3次元的に製図して作り上げていきます。CADをやられている方であれば、SketchUpの方が直感的に使えるかもしれません。 実は、同じような建物でも、モデラーや使っているソフトによって作り方は全くことなるのですね。建物の外からではなく、中から見ると、どういう作り方がされているか分かったりします。皆様のお気に入りの建物があれば、中から覗いてみられることをお勧めします。 今日は、忙しくてモデリングの時間がとれそうにありません。お休みさせてください。
コメントするにはログインが必要です