2023/07/07、『physalis』という曲を投稿しました。 タイトルが読めませんね、僕も読めないです。(調べたところフィサリスと読むことが多そうでした) 意味は鬼灯(ほおずき)という植物です。まあ直接は歌詞と関係ないのでタイトルについてはこのあたりで喋るのをやめておきます。 この曲はおそらく動画を含めて合計5-6時間くらいで進めました。最終的に調整こそしましたが、序盤はノリと勢いだけでつくるぞー!!と頑張りました。 「つくるぞー」なんて言いましたが原動力となった感情はあまり良いものではありませんでした。 自分が現在進行形で悩んでいることだったり、これから直面することになるであろう事柄への恐怖だったり、そういうものを詰め込んでいます。 ↓急ですがさっき拾った昔話の本を置いておきます。 ────────────────────────────────────── 少し幻想的な世界のおはなし 主人公である『私』は舞台の上で『精霊』を踊らせ客に見せます。 舞台の評判は悪くないものでした。 「もっと見たい」「心が揺さぶられる」 そんな声に『私』は少し誇らしげな気持ちになりました。 しかしこんな声もあります。 「踊りは素晴らしいが、裏方が忙しくしているのが見えてしまって気が散ってしまう。非常に勿体無い。」「視覚の芸術に没頭したいのに雑音が耳に入ってしまう。」 精霊が踊る環境を整える為に『私』は努力をしましたが、その努力自体が雑音になってしまっていたようです。 歩き回る音、昂る鼓動の音。それらは観客の求めているものではありませんでした。 「私の夢は大きな舞台で踊ることなの!」 幼き日の自分の言葉と、今の自分。その違いは『私』を苦しめます。 「私は一体何をしているんだろうね。」 「私ではない何かを踊らせて、あまつさえ自分の手柄のように感じ喜んで。」 「バカみたい。」 考えれば考えるほど苦しくなってしまう、そんな状況に置かれた『私』は考えることも進むことも放棄しました。 「これが一番楽だ。」 精霊はそんな『私』の姿とは裏腹に笑顔を絶やさず元気いっぱいに振る舞います。 「見ていると優しい気持ちになれるよ。」「頑張っているのを見て心が洗われるようだ!」 今日も精霊を褒め称える客の声が聞こえる。 ──これは『私』と『精霊』が、人になるまでの物語 ────────────────────────────────────── …なんともモヤモヤしますね。誰がこんなもの書いたんでしょう、趣味が悪いと思います。 そういえば『physalis』の世界観に似たものがありますね。 ふざけました、許してください。 これは『physalis』を噛み砕いて物語にしたものだと思ってもらって大丈夫です。 ちょっと暗い話が続いたので小休止がてら「幻想的な世界」のおはなしをしましょうか。 幻想的な世界…うーん民族楽器だ!!!! ということで今回の曲はドラム以外は全部民族楽器音源を使ってます。 こういうの好きなんです。 (こういうの好きな方は過去に投稿した友さんとのコラボ動画『還りの歌』もおすすめ、月がサムネの方) 音だけ聴いたらめちゃくちゃ優しい感じがしますね、いや怖い感じかも…? 僕は歌部分のサビで左右に別のハモリを置きがちなのですけれど、今回は音程をかなりざっくり配置してます。ちょっと不協和音的というか。怖いかも。 まあ割と聴けるサビにはなったかなと個人的には思っています。 ん…? ↓さっきの続きっぽいものが落ちていたのでもう一度貼りますね。 ────────────────────────────────────── 私の夢は踊り子だった。 でも、私なんかにその夢が叶えられるわけがない。 …なら『私』じゃなければ…? 私はこの時、自分の内側に『別の私』を飼い始めた。 舞台に上がる時は自らの体をその『別の私』に明け渡し、代わりに踊ってもらう。 『私』ではない私、それを私は『精霊』と呼ぶことにした。 結果は先に述べた通り、大成功だった。 私は踊り子として舞台に立てるようになったのだ。 しかし、次第に『私』と『精霊』は乖離していく。 別の人格になっていった…というわけではない、そもそも『精霊』に人格は存在していないのだから。 『精霊』は人形のようなもので、『私』が操っているだけだ。 ただ、『精霊』を求めてくる観衆にとってはどうやら『私』は邪魔だったようだ。 納得は出来ないし、気分も良くはないけれど、私が始めた舞台だ。来てくれた方を裏切るわけにはいかない。『私』は心身を擦り減らしながらもこの生活を続ける。 意識が遠のいていくのを感じる。少しずつ、でも確実に。 このまま朽ち果てるのが『私』の運命だった。というだけのことだろう。 ────────────────────────────────────── 今度は地の文まで主人公の独白みたいな感じでした。章が違ったりするのかも。これで終わり…だとは思いたくないですね。 『やりたいこと』が『やらなければいけないこと』になってしまわないようにするには、始める前に『やりたいこと』について詳しく知っておく必要があります。 でも気付いたのが始めた後だったら…? 主人公は少し気付くのが遅かったのかもしれません。 でも、僕は『後戻りが出来ないところまで来てしまった』と思う場面は、意外と後戻りする余地が0でなくても思ってしまうことだと思うんですよ。 例えば、さっきの物語の「裏切るわけにはいかない」とか。「裏切ってもいい」に変えたら別の道へ行けるかも。とかね。 変な形での曲解説、失礼しました。 ここまで見た方は本当に凄いと思います。読み辛い文章ですいません。 願わくば、その道が未だ見ぬ素晴らしい景色に続いていますように。 ────────────────────────────────────── 私は台本を破り捨てた。 ただ踊るのをやめるわけではない。私はありのままに踊ってみようと思う。 客は減るだろう。あの『精霊』みたいに綺麗な踊りは踊れないから。 まあでも、『精霊』だって結局のところ私だったんだし、経験として価値がないものではないだろうと思う。 せっかくの機会だ、自信はないけれど歌を歌うのも良いかもしれない。好きだったんだよね。歌うの。 いなくてもいいけどさ、誰かに届くといいな。 ~Fin~
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